不完全燃焼って誰が決めるの…
「不完全燃焼なんだと思う。満足するところまでやらなかったから。」
私の姉が、私のことについて知り合いから言われたこと。
「私もそうだから、やり切った感覚がないままだから。」
姉はその言葉に納得したという。
「私は就職して定年まで勤め上げたから、完全燃焼したという感覚はあるけど、あなたにはないんだろうね。」
…って。
私のことを言われてるのに、私自身は全然腑に落ちない。
私は結婚するまでの5年間、保母(保育士)として働いていた。
そのあとは、夫の仕事の関係上、転勤族で専業主婦となった。
母が仕事をしていたので、当然私も結婚しても仕事を続けると考えていた。
で、転勤族になってもいつかはきっとまた、仕事(保育士)をするだろうとは思っていた。
でも、そうはならなかった。
だけど、私自身はそのことを別に重くは捉えてない。
5年間の保母としての仕事は私の中ではピリオドが打てている。
それよりも今、いろいろな経験やそれを土台にしてさまざまな学びを得ていることに対して満足しているし、まだまだこれから将来に向けてのワクワク感があるのだ。
転勤でさまざまな土地を経験したこと、そこでの人との出会い、学び。
そんな体験があるのになぜ、不完全燃焼と他者から言われなければいけないのか。
私の経験は私のもので、他の人の経験はその人のもの。
いくらその人が、前職を中途でやめて不完全燃焼感を感じていたとして、私が同じ思いであると決めつけ、そしてそれを聞いた姉が納得するというのは私の話なのに私の気持ちは蚊帳の外。
勝手な決めつけと思い込みの発言は、言った方は悪気がなくても、当の本人にとっては大きな落とし穴に落とされたような気分である。
肝心なことは、今からの時間をどう生きるか、どう使うかだと思っている私にとって終わった時間のことなど、どうでもいいことなのだ。
自分のことは自分が納得できればいい。
双子であっても、私は姉ではないのだし、私は姉が経験していないことを経験しているのだから、その方が大事なことだと思う。
今日、会ったら話してみるかな。
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