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子どもは考えることが好き

おはようございます、チャイルドコーチングアドバイザー&コーチングアシスタントの荒木です。

 さまざまな場面で子どもたちと触れ合う時、この資格から学んだことを取り入れています。

 現在は、地元のスポーツ少年団でボランティアとして参加させていただいてます。

 そこでの子どもたちとのやりとりを紹介します。
 
 基礎打ちの練習が始まると、何回かは集中してできるのですが、回数が多くなってくるとだんだんと集中力がなくなってきます。結局、こなしているだけになったりします。
指導者のアドバイス、または指示をただ黙々とやっている子どもたちを観察していると表情がなくなっていったりします。学年が下になるほどその傾向があり、また男の子は飽きたというサインが如実にでます。
 そういうサインが見え出した子に「この練習は何を意識してやろうか?」とか、「どんな球を打ちたい?」とかそれぞれの考えを聴くようにしています。

T君は、3年生です。体格は小柄で細身なので、筋力はまだまだ未発達です。しかしながら、膝は柔らかく、ラケットの使い方もマスターしています。やっていた練習はシャトルをドライブで返す練習です。
ドライブというとシャトルが床と平行に飛ぶ、スピードのあるショットです。T君は、一生懸命打つのですが、体格や筋力から考えるとスピードは出ません。T君は、バドミントンの知識は豊富な子でドライブのショットもどういうのが理想かも理解しています。
そこでT君に「ドライブで1番大事なことはなんだと思う?」
と聞いてみました。そうすると
「シャトルをあげないで白いところ(ネットの上の方)スレスレのあたりを通るようにすること」
という答えが返ってきました。
「なるほど!それが大事だと思ってるんだね。
じゃあ自分の番の時にそこ意識してやってみてくれる?」
とお願いしました。
T君はネットスレスレのところを何度となく成功させました。
終わった後には必ずそのできたことを共有します。
「T君、ネットスレスレの成功したね!」
そして2人で笑顔。

またT君は、指導者にラケットが、下がってしまうことを指摘されていました。言われた時はあげているのですが、言われないとすぐに下がります。
 そういう時はできている時に
「T君!ラケット上がってるね!」
と声をかけます。上がっていると打ち損じが少ないということを自ら感じてくれることが大事だと思っています。

小学生の頃は神経系の発達が著しくて動きの巧みさを身につけるのに最適な時期だと言われ、低学年はプレ・ゴールデンエイジ、高学年てゴールデンエイジと言われます。
こちらがそれを意識することで、どういう声かけをするかを考えるようにしています。

同じ学年でも、個々で体型やスキルの違いがあります。また男女差もあります。それぞれの性格も違いますから個々の特徴を踏まえながら声かけも変化します。
 この子は今日は注意散漫になってるなぁ、と思えばバドミントンではない、その子が興味のある話を振り、ほんの少しの間でもリフレッシュする時間を作るようにしています。
 その話の中からバドミントンに繋げる材料がみつかることもあります。(無理につなげるようなことはしません)

こちらが話しかけ、対話することで目の前の子は私に話を伝えようとしてくれるので考えながら話してくれます。

先日の練習でお腹が痛い、足が痛いという理由で2人がアリーナの外で休んでいました。私はそういう子達と話をしたりします。
1人の足が痛いと言っている子にどうしたの?と聴くと、「昨日、遠足があって、信号が赤になりそうだったから先生が走って、って言ったから…」とその状況をわかりやすく話してくれました。話が終わったその子がお腹が痛いと言って休んできた子の膝こぞうをみたらその子も傷テープを貼っていて、「◯◯君はどうやって転んだの?」と話し終わった子が話を振ります。
次はお腹が痛いと言ってた子が膝小僧の傷の話を詳しく話してくれます。
ジェスチャーを交えて伝わるようにそれはもう一生懸命考えて話してくれるんです。
 どちらの話も、その時の状況が見えるほどの語りだったのです。

 そんなこんな話していると「今、何時だろう?」といいだし、「今、何時だよ」と知らせると「じゃあ、◯分になったら練習に戻ろう」と自らが言い出すのです。

こちらが何かを指示するわけでもなく、強制をしなくても子どもは自分で考え、判断するのです。

そして何より、考えることが好きです。
自分の考えたことをやる時の表情は生き生きしています。

私たち大人が役割は、子どもたちが好きな考え実行できるようなサポートや聴き役でいることだと思うのです。

 

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