スポ少から離れた理由
スポ少に行かなくなって半年が過ぎた。
9月にJSPOのコーチングアシスタントの資格を証明するカードが届いた。合格がわかったのは5月頃。
新型コロナが少し落ち着き、スポ少もどうやら6月から再開したと聞こえてきた。
ある日、コーチングアシスタントの合格通知を持ってスポ少に行った。指導者に話して、またスポ少に顔をだすことを了承してもらうため。
子どもたちは、私を見るなり笑顔で迎えてくれた。話しかけてくれる子もいた。
何人かのお母さんも「あらきさん、久しぶりです。」と笑顔で挨拶をしてくださった。
体育館の中を覗くと、バドミントンができる保護者が中心になって練習を進めていたのが目に入った。
今年度の保護者代表を中心に学生時代にバドミントン を経験した保護者、そして昨年度の保護者代表の旦那さんの顔が見えた。
実はこの昨年度の保護者代表の旦那さんと一瞬即発になったことがある。彼は私に「自分の子どもが卒団したらここには来ない」と言っていた。なのに、指導者や保護者に「お世話になったので土曜日だけ手伝いにきます」と言ったらしい。
そしてバリアが張られた。私に対して
「あなたは入ってこないで」というバリアが。
それを私の五感が感じ取った。
今年の保護者代表とその人はとても仲がいい。
その2人には私の考え方は受け入れられることはないのだ。
私がやっていることは子どもを甘やかしている、と捉えられその結果
「あらきさんがくると、統率が取れない」=「邪魔な存在」
となっているのだ。
私はバドミントンができるわけではない。そういう私がどんな資格を持っていようがどんなことを学んでいようが、バドミントンができないものは使えないということなのだろうか。
これは私が感じたことである。ある意味それだけならもしかして、単なる被害妄想ともいえるが、それだけでなく保護者代表と私の関係性について同じように感じている人がいるのだ。
そんなわけで、スポ少の子どもたちにとって、何が一番いいのかといろいろ考えた。私のことを慕ってくれている子どもも何人かいたのでその子たちの気持ちを考えると行きたい気持ちがあった。私自身、慕ってくれているとかそうではないとかいうことではなく子どもたちといるとホントに楽しかった。嬉しかった。
そして子どもたちが笑顔でいてくれて、バドミントンを心から楽しんでくれるにはどうしたらいいのかということを考えることが楽しかった。
その目的があったからコーチングアシスタントもチャイルドコーチングアドバイザーも、チャイルドカウンセラーも取得した。
しかし、それで続けてもいいものなのだろうか…。おそらく私が居ることで、私をよく思ってない保護者との間に不穏な空気を感じとる子が必ずいるだろう。
子どもたちに大人同士の啀み合いを見せてもいいのか。それに子どもたちを巻き込んでいいはずがない。
子どもたちを大人の感情に巻き込まないためには今は私が離れるという選択をすることがBestなのかもしれない。
考えて悩んで考えた悩んで…何度も自分自身に繰り返し問うて…挙げ句の結論だった。
丁度、コロナのこともあり密を避けるためには1人でも行かない方がいいのだ、大人の感情に子どもたちを巻き込みたくないからだ。
自分の中に離れる理由を作り、私はスポ少から離れたのだった。