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ドール着物の半衿のお話

こんにちは。こんばんは。
今日は、ドールのお着物でよく見られるタイプの簡易半衿についてのお話です。
着物の下にお襦袢を着るのが人間であれば一般的ですが、ドールですと着せるのが難しくなるため、簡易的な棒状の半衿を着物の後ろ襟部分に縫い付けているものも多いのではないでしょうか。


私も着流しなどにはそう言った簡易半衿を縫い付けているものも多くありました。

こういったタイプは、先に中の棒状の半衿を交差させ、上からお着物の衿をあわせるようにして着せていきます。
お襦袢がない分、中がごそごそしにくいという利点は大きいですし、普段着物に馴染みがない方にも簡単に着付けていただけると思います。
ただしこの半衿、ドールを持ち上げたりポーズを変えたりを繰り返しているうちにみだれやすかったのです。

そこで最近になって導入したのが、「半衿ジレ」です。

ただ交差させるだけではなく、肩の部分を安定させて、先に中を紐などで固定しやすいため、着崩れはしにくいです。
襦袢とは違い、袖部分も脇の縫いもないので、着物を着せるときにもそこまで着せにくさもありません。
半衿ジレ、元々は先人の知恵として実際に使われていたそうです。
とあるYoutubeを拝見していて知りました。
自分用にも使ってみよう!と思っていたのにその前にドール用に作ることになりました✨
上の写真では男物の着流しに合わせていますが、女の子のお着物でも半衿ジレは活躍するのです。

半衿ジレの衿を合わせるときに、衣紋を抜くようにして後ろを下にひき、紐などで固定します。
そうすると、着物を着ても衿が着崩れにくい姿になるわけです。

ドール着物を作り始めて10年以上になりますが、新しい発見は尽きません。
これからもより簡単で綺麗な着姿を楽しんでいただけるような工夫を重ねていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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