第2回蓮華寺池CS

12月1日、静岡県藤枝市文化センターで「第2回蓮華寺池CS(2ブロック構築戦」が開催されました。


11月30日と連日開催で、前日は54名、当日は72名の選手に御参加頂くことができました!


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72名の選手のうちから予選を勝ち上がれるのは8名の選手のみ。予選6回戦を5勝しなければ先に進めない狭き門でした。

予選を勝ち上がった8名の選手が1戦を終えベスト4が決まったところです。
今回は全員が知り合い同士。どの選手も静岡県内で大会に参加している選手からは一目置かれている存在です。

準決勝はきると選手VSガンタイ選手。今日は同じ車で会場まで来た仲だという。
お互いどのようなデッキを使うか手の内がわかっている仲だ。

もう一方はsasuke選手VS.アルパカ選手。
こちらもいつも一緒にCS会場にいる二人です。デッキタイプも同じ赤青緑ミッツァイルです。

誰が勝ち上がってもおかしくない、知り合い同士だけど緊張した雰囲気で準決勝が始まりました。


きると選手(赤白ミッツァイル)VSガンタイ選手(赤青緑ミッツァイル)の対戦です。
先行をとったのはきると選手。この対面での先行は大きく順当にいけば勝てる対面です。
後攻のガンタイ選手が不利に見えたこの対面ではありますが、2ターン目に≪霞み妖精ジャスミン≫、3ターン目≪DROROOON・バックラスター≫の完璧な動きで状況を覆します。
きると選手は≪MANGANO-CASTLE!≫からGRクリーチャー2体でシールドを4枚ブレイクして勝利することを目指すも一歩及びません。
返しのターンにガンタイ選手は≪“魔神轟怒”万軍投≫でGR召喚を3回行います。
≪DROROOON・バックラスター≫の効果で相手のクリーチャーを破壊します。
そしてここから≪BAKUOOON・ミッツァイル≫でゲームエンドへ持ち込むのは容易かった。

試合後きると選手はガンタイ選手に「勝ってほしい。」とエールを送り、この日の対戦を終えました。

もう一方の組み合わせはsasuke選手の勝利。
「sasuke変わっちまったよ…。」
アルパカ選手からsasuke選手に対する一言でした。


決勝戦は「ゴージーと遊ぼうの会」sasuke選手VS「Heaven’s Dice」ガンタイ選手の対戦。

お互いに対戦相手の印象を聞いてみますと、
Sasuke選手「今日もウキドゥー。」
ガンタイ選手「この人いつも勝ってます。(笑)顔が可愛くて好き。❤」

お互いの実力を認め合っているようです。
静岡県の大会はまだ実は競技人口がそこまで多くなく、競技大会参加する方は常連の方が大多数です。そんな中だからこそ、いつも勝ち上がっているお二人は特に他のプレイヤーからも強いプレイヤーとして注目されています。
L2ジャッジ山田が見守る中、最後の対戦がスタートします。

二人がこの日使用していたデッキは赤青緑ミッツァイル。
≪グレープ・ダール≫と≪エモG≫が採用されているタイプで、バトルゾーンの数的有利をとることに長けているデッキタイプ。GRゾーンと山札、二つの見えないゾーンのカードを想定しながら、マナゾーンの質や墓地に置くカードにも気を使わなければならない。非公開ゾーンからでてきたカードによっては一発逆転も可能であり、非常にプレイ難易度の高いデッキと言えます。
お互いの実力がわかっている二人だからこそ最高に張りつめた空気になる。この人を相手にターンを返さなければならないのかと、お互いにプレッシャーをかけてかけられていたように見えました。

1-1で迎えた最終戦を制したのはガンタイ選手!優勝おめでとうございます!

決勝が終わった後、sasuke選手は余韻に浸ることなくプレイを反省。どんな状況でもプレイを振り返り突き詰める。だからこそ彼は結果を残し続けているのだと思いました。


ここは藤枝市。カードショップが沢山あるわけでもなく、他に選手が集まるような名所が近くにあるわけでもない。
でもここはデュエルマスターズが大好きな人が集まる場所にいつからかなっていました。
隣県から参加してくださる方もいれば、大会の運営に人生をかけているスタッフもいます。

カードゲームの大会を作るのは企業の力や運営スタッフの力だけでは難しいです。
いつも根本にあるのは「人」の力であると感じています。極端な話、CSサポート制度や運営スタッフがいなくても、デュエルマスターズを楽しみたい選手の皆様さえ集まれば大会は開けると言っても過言ではないと思います。これらの制度というのは、選手に集まってもらうための手段に過ぎないのです。

今はタカラトミーによる公認サポート制度や、認定ジャッジ制度が充実していますが、かつては有志が集まって個人的に大会を開催していた時代がありました。藤枝のデュエルマスターズの歴史はそんな有志の方々が紡いで出来上がった歴史です。

素晴らしい選手の皆様と志高い運営スタッフがいれば、何もない場所でも最高の競技シーンを作ることが可能である。「人」の力があれば、どんなところでも最高の競技の場になるのは必然であると言えるのではないでしょうか?


記事 蓮華寺池CS 主宰 松浦朋郎