夢を現実に
誰かの前で仲間という言葉を口にするには
ちょっと照れ臭かったあの頃
俺たちはいつもの場所に集まってた。
いつものたまり場。
と言ってもそこは仲間の家で、
何をするわけでもないけど、そこに集まるのが当たり前になってた。
初めて悪い事をした時も
大人を振り切って暴れた時も
俺たちは何があってもどんな時でも一緒で
青春を目いっぱい楽しんで笑ってた。
気の合う俺たちは後輩も入れて
趣味から始めた事にやがて大きな野望を抱く。
いつか必ずと成功を夢に見て
俺たちならやれると信じて
どうせ無理だと言う周りの声に
振り向くことはもうやめにした。
あれから随分と月日が流れたけれど
あの時と何も変わらない、今の俺たちがいた。
全てが順調なわけでは無かったけど
それでも確実に前に進んだ来た
あいつらと一緒に歩いてきたんだ。
ふと気付くとあれからもう何十年と経ってた。
これからもきっと変わらず行くんだろう
あの日と同じこの空を見上げて
空を飛べると信じてた
自分の心が感じるまま
誰もが持つその羽を広げて
思い切り足を蹴って飛び立つ
「俺たちあの頃と何にも変わってねーな」
1人がそう言った
「変わっただろ、夢叶えたんだから」
誰かが答える
「まだこれからだろ」
そう言いながら歓声が響くステージに走っていく。
俺たちはいつだって今、ここからなんだ