直感を信じてみた。
ずっと言わなかった事があった。言わなくても良いことが。
嘘ついてるわけじゃないし騙してもない。
だけど苦しかった。黙ってることが。
私の話を誠意を持って聞いてくれて、心を見せてくれた人。
年下の私に最初から敬語で話し、話すのを合わせてくれて
敬意を払い、誠実に向き合ってくれた人に対して
申し訳なくて、情けなくて、自分が最低だと思った。
ただ、謝りたかった。嘘をついてごめんなさいと。
それで消えるつもりだった。
正直に話すと
「嘘はいいけど、その理由を聞かせて貰えるかな。」
と言われた。
諦めて、ただ生きてただけの人生だったから
また戻るだけ、そう思えば良かった。
今まで誰にも言えなかった事を吐き出して
大人の対応をして終わるはずだったけど。
「事情はわかったよ。なんだか大変そうだね」
その言葉でこの人の懐の深さを感じた。
自分がどれだけ未熟か思い知らされた。
誰かに縋るのは、人生で二度目だった。
何も分からず恋をして、素直になれなかった過去。
後悔したくなくて、もう一度と頼んだ。
あれ以来縋ったことはないし、後悔もない。
だけどこの人との出会いは何かが違った。
だから離れちゃいけないと思ったんだ。
「友達でいるのはかまわないよ」
その言葉を貰った時から
私は心に決めているのです。
何があっても嘘をつかない、裏切らないこと
誠心誠意この人に尽くすこと。
それだけでいいんです。
あの時から、私はあなただけのものです。
あなたそこにいる、それだけで幸せなのです。