私の心をお母さんにしてくれたのは二人の娘です。大切な肛門期のトイレットトレーニング
子育てが一段落して振り返って思うことは、赤ちゃんを産んだからって、心もお母さんになれたわけでは、無かったです。
お母さんとしていつも優しく見守れる心では無かったです。 二人の娘の一つ一つの成長の過程が私の心をお母さんにしてくれました。なぜなら私は反抗期の無い大人で 心は子供 だったからです。
長女と次女の成長とともに私も少しずつお母さんの心が育ったと二人にとても感謝しています。
私の赤ちゃんの尊い命は、私の体の中から生まれてきました。人間の身体って本当に神秘的ですよね。私の場合はお腹に命を宿すと少しずつお母さんになるという自覚は生まれてきました。妊娠した時は、嬉しいという感情と無事に産むことができるかと色々な不安もよぎりましたが信仰をしていたのもあり、私は神様、ご先祖様に守られていると安心して前向きな気持ちで居られました。つわりは、とても辛かったのですが胎動が始まると本当に嬉しくて早く早く、赤ちゃんに会いたいと思うようになりました。七か月を過ぎると女の子と判ったので赤ちゃんの下着や洋服を準備しました。それを出して赤ちゃんが着るのを想像し、引き出しから出しては、しまってと一日に何度も早く会いたくて繰り返していました。
私の長女の出産は、本当に大変でした。最初の陣痛の軽い痛みから産み終わるまで、三日間かかりました。子宮口がなかなか開かず一旦、一日自宅に戻り陣痛が10分間隔を切ってまた病院に行ってからまた、進まず病院の階段を上ったり下りたりしてやっと5分を切り破水をしてもなかなか進まないので陣痛促進剤を一日点滴し、狂ってしまうような感覚の痛みに耐えようやく分娩台へ。そこから体の小さかった私は一時間陣痛と戦い、やっと出産が終わりました。狭い参道を一時間も苦しんで生まれてきた長女はおかげさまで何も異常は無く健康でした。これは本当に神々様、ご先祖様に守られたんだと思い感謝の気持ちで一杯でした。生まれてきた後は色んな所が痛かったのですが、その苦しみを吹き飛ばすくらい私の中から生まれた赤ちゃんが今まで感じたことがない愛おしいという感情を感じさせてくれました。
こんなに私が分娩に時間がかかった要因は、
私が生まれた時の母の分娩と私が母から受けたトイレットトレーニング、
私が感情表現が苦手になってしまった母に言われ続けた「いい子ね」「泣かない、強い」という感情を押さえつけられた言葉などに要因があり
「出す」ことに影響を受けました。
母が私を産んだ時の分娩は、私がお腹の中で三重のへその緒が首に巻き付いていたので、なかなか出てくることが出来ませんでした。母が陣痛で一日苦しんだ後父に担当の医師から 母か、私の命が危ないと言われ父が帝王切開を承諾して、やっと私が生れてきました。私と母は幸い無事でした。 母は、私を妊娠中に狭い団地で義母と義弟と一緒に住んでいたので沢山の気疲れがあったのだと思います。私は、お腹の中の居心地が悪く苦しくぐるぐると回っていたようです。昔は今の様にお腹の中を画像で診ることはできなかったので診断に時間がかかったようでした。
分娩の話の余談になりますが、子宮の中の羊水は精神分析的に海に例えられます。私は今でも水の中は何故か怖くて息が吸えなくて苦しくて嫌いです。学校のプールでは顔を付けると苦しくなってしまいましたが、必死に頑張って泳ぎを練習しました。泳げるようにはなりましたが息継ぎはどうしても出来ませんでした。足のつかないところには行けませんでした。今でも海や川の足のつかなそうなところの近くには近寄れません。例えば、小さい橋を渡るときとか水面が近いと怖くて仕方がありません。中学生の頃まで首が気持ち悪くタートルネックセーターが着られませんでした。何でか無性に何かが怖いとか苦しくなるとかがある場合は、私の様に何か原因となることがあると思います。
次に私のトイレットレーニングは下の妹と二歳しか離れていなかったのとそして私は冬生まれだったので一歳半の夏にとれたと母から衝撃的なことを聞かされました。私の赤ちゃんの時は布オムツだったので、それは紙おむつより快適ではないのでお尻の気持ち悪さで早くとれたのかと思いたかったのですが妹の誕生があるので急いだと思われます。私の長女は丁度、二歳の夏に練習をして2,3カ月でとれました。次女とは丁度四歳違いだったので、ゆっくり長女の時は子育てが出来たと思いますがやはり、理屈は解っていても長女が出来なくてイライラした時がありました。その感情を長女に出してしまった後、長女が私の態度で お母さんは自分が出来ないと怖い顔になると感じてしまったと今でもあの時の私の態度を反省します。
長女は生まれた星の影響もありますが 言いたいことはきちんと伝えられますが、とても優しいので我慢しすぎるところがあります。
私が長女を子育てをする時の私の心がもっと大人であったら
子供がどんな事をしても許せる大人の心で見守れる事が出来ていたら長女は、我慢しすぎないで居られる性格になれたのではないかと反省しています。
お母さんに口うるさく怒られながらトイレットトレーニングをされると、 「出す」ことに関することに悪い影響が現れてしまいます。
トイレットトレーニングで赤ちゃんに教えてあげることは、トイレでおしっこやウンチをすることが出来る なのです。これが非常に大切で性格形成に影響を与えます。
最初は時間を見ながらトイレに連れていき、おしっこやウンチが出来たら沢山褒めるようにします。それを繰り返していくうちに赤ちゃんはトイレで排泄をすることを覚えていきます。お母さんがトイレでするところを見せても良いと思います。おトイレで出来ると気持ちがいいね!とお話したりトイレに関する絵本もたくさん出ているので読み聞かせしてあげるのも良いと思います。成長の過程でお子さんの性格に影響を与えるのは親の態度と生活環境、先祖代々受け継いできた物です。でも一番大切なのは、お子さんを愛しているという真心です。真心は、きちんと通じます。最初からできないのは当たり前で少しずつ覚えていきます。出来るようになるので焦らないようにイライラしないように勧めていけると良いと思います。
逆に緩すぎるトイレットトレーニングをしてしまうとお尻が不潔すぎても気にならない様になり、不潔でも気にしない、整理整頓、お片付けが出来ない などやはり、トイレットトレーニングは性格形成に影響を与えます。
ですので今、紙オムツを使っていく事が多いと思いますが長時間おしっこが貯められるように出来ている紙おむつでも出来るだけもったいないと思わず生まれてすぐから赤ちゃんのオムツは、こまめに取り換えてあげると、後々のトイレットトレーニングが楽に始まっていくと思います。
幼時から児童、学童に成長しても、おねしょをしてしまう トイレを我慢しすぎて上手くいかない等の時は、何でできないのかはこの肛門期のトイレットトレーニングの時の事を思い出したり、我が子が今、精神的にどの様な状況なのかをキチンと客観的に考えてあげる事が解決のヒントになると思います。やはり親は自分の都合や感情を子供に押し付けてしまいます。家庭、幼稚園、保育園、学校、友達関係など どこで威圧感やストレスを感じているのかと 子供の目線に立ち、寄り添ってあげることが大切です。 トイレットトレーニングは非常に繊細です。是非、我が子からの大切なサインを見逃さないで頂きたいです。
「出す」ことが苦手になると本当に嫌と言いたくても言えなくて、自分を否定されるのが辛くなります。自分の本当の気持ち 特に怒りや悲しみをキチンと伝えられる事が出来たら、子育ても人間関係においても もっと楽に生きて来れたのではと今までの私の人生を振り返って思います。自分の子供には私と同じ気持ちになって生きてほしくないと子育ての勉強を通して思いました。
ちなみに次女の分娩時も時間がかかりました。陣痛が始まってから二日半くらいで無事自然分娩で陣痛促進剤も使用せず出産することが出来ました。やはり次女の性格は二番目に生まれたのもあり、私の次女に対する子育ては、長女の時よりも 子供の成長の過程 と 要領 が解っていたので気持ち的にも余裕がありました。きっと長女の時よりも次女を受け入れられていた場面が多かったと思います。長女はおっとりとしていますが次女は勝気です。最初からライバルがいる子の方がそう育ちますね。
でも言いたいことが言えるところは私もすごく羨ましいなと思います。言い過ぎて友達関係で苦しんだこともありましたがそれもまた、どこまで自分を出せるかは相手によって違います。その学びが出来て良かったと思います。
母は帝王切開で私を産んでくれました。私は自分の養育史を知り、それを受け入れ、なんとか自然分娩で娘たちを産むことができました。私の娘たちが私よりも軽いお産で済むことを願います。