電柱で布設可能な電圧は?
自営線(事業者で布設する送電線)を計画する場合は、基本的には埋設ケーブルとなります。理由は電力会社のような鉄塔は、設備費用は安く抑えられますが、鉄塔用地の面積が大きく用地確保が極めて困難だからです。鉄塔は道路には設置できないので基本的に民有地となり、電線の線下の権利も必要となるため、地権者交渉が膨大です。
一方、埋設ケーブルの場合だと道路の歩道や路肩に埋設できるため、道路管理者の占有許可を取得すれば良く、用地確保の交渉先がかなり限定されます。加えて行政であれば、民有地とは違い、許可基準を満たせば占有することができます。しかし埋設は掘削を伴いますのでコストが多くかかるのがデメリットとなります。
コストをかけないために掘削せずに電柱にて埋設する方法も実はあります。電柱であれば道路沿いに設置できるので、コスト、用地確保の両方でメリットがあります。しかし、電柱を使える電圧には電線の重量から上限があります。
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