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蒸気タービンのターニングギア装置は、蒸気タービンのロータを低速回転させるための装置です。ターニングギア装置の役割と機能は、以下の通りです。
発電所の試運転ではトラブルが発生すると事業者としての判断を求めるられる事が多くあります。
蒸気タービンにはグランド蒸気系統というものがあります。グランドとは軸シール部という意味で、タービンローターを収めるタービン車室とローター軸の貫通部の僅かな隙間から蒸気漏洩と大気吸込みを防ぐためにシールしている機構のことを呼んでいます。このシール機構に供給する蒸気がグランド蒸気です。
電気が専門の方で熱力学について弱いという人は多いのではと思います。そんな私も電験勉強時代に、カルノーサイクルやランキンサイクルの問題は苦手意識からか丸暗記する傾向にあり本質を理解していませんでした。 そんな苦手意識のある人向けに、ベーシックな内容ですが、熱とは何か、圧力と熱と体積の関係を、式などを使わずに現象を理解できるように説明します。
再エネ発電所を建設している途中で連系出力を増やしたい場合が度々あります。発電所の建設プロセスとして、基本的にはまずは連系系統枠を確保することが最優先になりますので、設計が粗々な状態で接続検討資料を作成して提出せざるを得ないためです。
発電所の建設工事においてトラブルが起きずにオンスケで完工するのが会社にとっては理想です。しかし、トラブルが無いというのは技術者が育つという意味では、一番得るものが少ないと言っても過言ではありません。
今、日本で新規に陸上風力発電を開発するのは中々難しい状況かと思います。元々、風況が良く開発し易い場所というのは、大手の風力発電事業者が開発済みか風況観測塔を設置して陣取りしている状況だからです。
風車はブレードが回転することによって発電します。回転機ですので発生する電力は交流です。しかしながら風車のナセルにはパワコンが設置されています。パワコンと言えば太陽光発電のように直流を交流に変換する装置です。なぜパワコンが設置されているのでしょうか?
発電所において、ポンプや電動機などの回転機の軸受の潤滑油は、回転部と固定部の金属同士が直接擦れることによって起こる摩耗や摩擦を防ぎ円滑な動作を行うために必要です。しかしながら、潤滑油が劣化すると軸受ベアリングの寿命が短くなり、場合によっては損傷を引き起こすことがあります。
バイオマス発電や地熱発電の計装では流体に関する知識も必須です。電気主任技術者の多くは電気が専門であり、流体の知識は待ち合わせていない事が殆どです。
差圧式流量計はオリフィスの前後の差圧を測定して、その差圧から流量を求めます。流量を求める際には差圧に対して平方根の計算が必要です。
回転体のベアリングの損傷にはフレッティングという現象があります。フレッティングは二面間、例えばボールベアリングの内・外輪と球の接触面が摩耗して赤錆を出してくぼみをつくる現象です。日本語でフレッチングと呼ばれることもあります。
鋼材の表面のイメージはネズミ色ですが、中にはブルーや黄色の光を放っていることがあります。これはテンパーカラーと言って、鋼材などの合金を熱処理した場合に表面に現れる色です。
風力発電所の風車機種を選定するにあたり輸送が可能な風車を把握する事が事業計画の初期に必要です。 輸送できる風車の単機出力、すなわち発電所出力および配置計画に関わるので、事業の可否にも直結します。