初めて浮気された田舎出身のピュアボーイは何の夢を見るのか
私はNTR男です。
勘違いしないでほしいが、私自身は別に浮気されることに気持ちよさを覚えるタイプではないし、
何なら毎回トイレでキラキラを吐き出している。
浮気された事がある人なら分かると思うが、
え、あいつ人間なの?
という気持ちになるし
かつての恋人が人じゃなくて
もう悪魔か羅刹か
にしか見えなくなるぐらいには毎回ダメージがある。
浮気をもししている人がいるのなら
是非やめていただきたい。もしくは
絶対ばれずにやって欲しい。
ただ、浮気された時の話を毎回ネタにして笑いを取ってるぐらいには、もう自分の中で消化しきってる話なので、是非笑っていただきたい。
そして平和な恋愛をしてほしい。
話には適度にフィクションを織り交ぜています。
さて、僕自身の話だが初めての浮気されは大学生のころ、
田舎から東京の大学に夢を見て、ルンルンで上京したてのピュアボーイだった。
東京の人に馬鹿にされる!
とビビりながら
地元のしまむらで洋服を買いそろえて上京していた。
準備万端でしまむらと共に煌びやかな大学生活を始めたのである。
完璧なスタートを切ったのである。
ありがとうしまむら。
そんな中、梅雨の時期に大学で初めての彼女ができたのである。
大学の同級生で、ちっこくて、コロコロした、
でも時々サバサバした男らしい側面もあるとても素晴らしい女性だった。
いや、結果としてサバサバしすぎてたんですけど。
一応フォローしておくと、彼女もまだ10代で
結構な美人だったし、若気の至りだったのだろうと今なら納得はしている。
さて、その頃の僕はこれから起こることも知らずに大学生活を満喫していた。
初めて先輩に飲みに連れて行ってもらったり、行ったことがないダーツバーやビリアードなどまぁ大学生らしい遊びを満喫していたのである。
その内の先輩の一人(Aさん)と特段仲良くなり、自宅で一緒に飲むぐらいには仲良くなっていた。そう、
この人が間男である。
大学で一番仲良くなった先輩が間男なんて、それなんてドラマ?な話である。
そんなことも露知らず、僕は彼女を先輩の家に連れていき呑気に惚気ながら飲んでいたのである。
全くの阿呆であった。所詮私は田舎ボーイなのであった。
さて、浮気が発覚した時の話をしよう。
あれは、大学のサークル活動をしていた時である。
用事で別大学に向かう際、先輩Bと駅のホームで待っている際突如として先輩から
「耐えきれないから言うけどさ、お前の彼女、Aと浮気してるよ。」
晴天の霹靂である。
田舎ボーイの私は全くそんなこと起こるなんて想像もしていなかった。
なんせ私のその時の恋愛遍歴は言ってしまえば、生まれ育った田舎で長澤まさみと山Pが主演してそうな青春ドラマみたいな恋愛しかしてなかった。
お弁当を作ってきてもらったり、初めて手をつないで歩いたり
夕暮れを二人乗りで坂道を下ってくみたいなことしかしてなかったのである。
それがいきなり昼ドラに突入である。
飲んだあと、私が寝ている横でキスしていたり
私の誕生日に二人でラブホデートしていたり
私があげたパジャマをビリビリに破くプレイをしていたり
そんな事実を受け入れられる耐性がが私にあるわけもなく、
恋愛はすべてキラキラしていると思い込んでいたのである。
とりあえず、私は駅のトイレでそのキラキラを吐き出したのを覚えている。
それから私はもう現実逃避である。
朝まで寝れず、散歩とコーヒーとピュアな私をキラキラしたり、
風俗に行ってやる!と行きこんで新宿に行き、人酔いと緊張でキラキラを駅のトイレで吐き出したり(行けなかった)
行きつけにしていたバーで泣きながらマスターに相談した挙句、バーのトイレでキラキラを3回ぐらい吐き出したり
(このバーでその後働くこととなりました)
田舎育ちでエンディングをゆずが歌ってそうな恋愛ドラマしかしてない私にはダメージがデカすぎたのである。
正直あまりあの時期の記憶がない。
真面目に言っておくと、浮気は本当に人の心を壊します。
ピュアボーイにはなおのこと覿面です。
そんなこんなで、別れ話をするため、バーのマスターの助言に従いファミレスで話し合いをすることになった。
さて、彼女が来た時に思ったことだが
「え、誰こいつ?」
である。
ピュアボーイが奥様が煎餅をボリボリしながら見ている昼ドラを経験した結果、今まで好きでたまらなかった相手が
悪魔か羅刹にしか見えなくなっていたのである。
それどころか人か・・・?まで行ってしまっていたのである。
この瞬間に思ったことは
「あ、これを許せない時点で、僕はこの子のこと本当に愛していなかったんだなぁ。」
である。以外にも、東京の様々なところでキラキラを吐き出した結果、冷静にその事実を受け入れられるようになっていたのである。
浮気が発覚した当初は完全犯罪についての本を読むぐらい荒れていたのに驚くべき変化だった。
彼女からはよく浮気した人が言うテンプレートの話をずっとされていたが、「うんもう無理だから」ということだけ繰り返して帰ったのを覚えている。
その後、大学内で僕が泣いて縋り付いてただの、噂が回っていたが
田舎育ちのキラキラピュアボーイは擦れた田舎ボーイに変化していたので特に気にすることなく平和に大学生活を送れていた。
もし、浮気されたという人がいたら、それを許せるかどうかで愛を推し量るのも一つの手段であるが、究極である。
恋愛がすべてキラキラしているなんて私の夢は
人の汚さを経て、夢を見なくなったのである。