猟奇的な彼女が最後まで猟奇的だった話(浮気発覚編)
前回までのあらすじ
部屋がアトリエと化したりお布団がジャクソンポロック柄になったりと、刺激的な生活が2年ほど続いた頃の話から続きます。
れんにゅーです。
今回は、そんな猟奇的彼女が浮気をした話、そして彼女が浮気をした理由
を少し長くなりますし、今回は少し真面目に綴っていきたいと思います。
浮気をしているという方は、罪悪感を刺激する話かもしれないです。
浮気が発覚するまでの話
その頃の私の生活と言えば、彼女の自由奔放な生活態度の尻拭いをしながら順調に仕事で心を消耗しておりました。あまりいい職場と言えず、言ってしまえばブラック企業です。今思えば、然るべきところへ相談すればよかったと思うのですが残業代が出ないのは当たり前、休みなんて最後にいつとったのか記憶が定かじゃない。そして低賃金と三重苦がそろった職場でした。
そんな環境でも頑張れていたのは、彼女の夢を応援したいという気持ちと、彼女のメモで見つけた「れんにゅーが働かなくてもよいぐらい稼げるアーティストになる」というメモを見つけたからでした。
前回の記事でも書きましたが、彼女はメモ魔で、それを私に惜しみなく見せていました。今思えば言葉が不器用な彼女の重要なコミュニケーション手段だったのでしょう。例え部屋をぶっ壊されても、塗料が至る所にへばりついていても怒る気持ちも湧きませんでした。
アーティストとしては優秀だったと記憶していますが、生活面は破綻しており、ほぼ私が生活費のほとんどを工面しておりました。
私は飛び切りの阿呆でしたので、そんな部分もかわいらしいと思ってしまっていたのです。
その頃には彼女は泊りがけで作品の仕込みや運営を行っており、家にほとんどいませんでした。そうです、このタイミングで浮気をしていたのです。
馬鹿正直な私はとても浮気をしているなんて想像もつきませんでしたし、それよりも目の前の仕事を片付けるので精一杯なのでした。
では何故、浮気が発覚したのかというと前記のメモ魔だったことが原因です。
彼女は特別な体験や経験、思考を逐一メモをする癖があり、浮気の記録も全てメモに残していました。
珍しく、我が家に帰ってきた日、彼女はそのメモを私の机の上に忘れていったのです。
そうです、それを見つけ浮気に気が付いたのです。
メモの内容は、
浮気をしているときの罪悪感、気持ちよさ。刺激的な日常。
もっと生々しい夜の感想まで
約2か月分、びっしりと書かれていました。
一度浮気をされた事のある私は、この時すっと冷静になったの覚えています。
浮気のメモを忘れていること、浮気の事実確認の連絡を済ませ、その日は無心で仕事をこなし帰宅しました。
仕事から帰ると、彼女からはすべて事実であること、今日もその相手の家にいるから後1週間は帰らないことの連絡が来ていました。
何言ってんだこいつは?
もうここまでくると、情けないやら恥ずかしいやら
なんかすべてどうでもよくなっっていきました。
前回浮気を発覚した時に無数のキラキラを東京の各所に吐き出していた田舎ボーイの私でしたが
ああ、なんか成長したなーと擦れた自分に少し悲しくなったのを覚えています。
浮気した彼女の理論
さて、無事浮気が発覚してなお、浮気相手とのお泊りデートを1週間した彼女がやっと帰ってきました。
話をしたいという事だったので、近くの飲食店で話をすることになりました。
さて、ここからは彼女の言い分を箇条書きにしてご紹介いたします。
・あなたは家族の様に信頼しているから、浮気だけど浮気ではない。
私は人知れずパパ活をしていたようです。
・あなたは家族だけど、本命は彼(浮気相手)
これには絶句したのを覚えています。
・あなたも本命を作ればいい
いや、あなたなんですが…
・浮気で得られる感覚はアートに役に立っている。
アートを言い訳にされても
・あなたは家族として本当に大事、別れたくない。
殺しに来てるよね?
・結婚しよう
(何言ってるんだこいつは??)
正直、これを面白く書こうとしたのですが、未だに彼女の理論や考えが訳が分からず、うまく書けません。この時も無言になっていました。
そして衝撃の事実を告げられるのです。
「あなたと付き合ったときに実は彼氏がいた」
そうです、NTR男は本人の気が付かないところで
間男にされていたのです。
ああ、ごめんよ名も知らない前の彼氏。
僕は気が付かないうちに浮気をさせてしまい、多分その彼を傷つけたのだろうなと思うと、未だに夜も寝られない時があります。
もうこの時には、彼女は僕から見ると完全に羅刹と化していました。
そんなこんなで、すべて丁重にお断りをし、すぐさま別れたのです。
浮気されて思うこと
私の独断と偏見ですが、浮気をする人はもう脳の仕組みが違います。
中には浮気をしてしまったことを本気で後悔し、自分を律している方もいるでしょう。
しかし、浮気をしないサイドの人間からすると、そもそも浮気という”選択肢”すら浮かばないのです。
自分の最愛の人が浮気をした際には、脳の仕組みが違う事を理解し、その相手の理性を信じられるか、その罪を許せるのかを判断基準にしてみてください。
私は許せなかったので別れてしまいましたが、今はよかったなと思っています。
以上となります。長文駄文を最後まで拝読いただきありがとうございました。
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