➖着物➖ 母の記憶
お花は趣味で、西陣織のハギレを集めていた時期があります。
集めたハギレは、和紙に貼り付けて、画集のように綴じて眺めたり、柄のデザインを模写したりしました。
お花の最も古い着物の記憶は、母です。
母が良く着物を着て台所に立っていた姿。
たまのお出掛けにも、着物を着ていたこと。
あと、お花の七五三に着る着物を作ってくれたこと。
母の、着物の柄や色などのチョイスは見事で、詣に向かう最中、近所の方や通りすがりの知らない人にも「素敵ね」などと言われました。
その時の着物は、紫地に大輪の花々がほどこされていたと思います。
そして、成人式の時は、青地にオレンジの花が印象的で、帯は白。
見た人が「人を選ぶ着物だけど、似合っている」と言ってくれて、さすがお母さん♪とちょっと鼻が伸びました。
また毎年のように、浴衣を作ってくれたりもして、やはり他の子が着ない柄をチョイス。
とにかく着物好きな母だったので、お花が成人してからも、着物を作っては、送ってきました。
かく言うお花は和裁が出来なくて…
母に習っておけば良かったと、今さら後悔してますが、組紐だけは習ったんですよね。
ああいう、チマチマとじっくりやることが好きな人でした。
お花がチマチマしてるのは、明らかに母の影響なのかもしれません。
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