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もがく

ラオス挑戦記。2015年7月から2018年まで4シーズン過ごしたラオスでの日々を綴っていきます。

第1話 はこちらからどうぞ。

ラオス挑戦記 第2話  - もがく -

2015年7月初旬。

中断期間も終わり、リーグの後半戦がスタートしようとしていた。
2015シーズンのラオスリーグは10チームのホーム&アウェイ方式。前半を折り返して、僕の所属するラオトヨタFCは優勝争いをしていた。

迎えた後期リーグ開幕戦。
僕は先発出場するも、PKを献上するなど失点に絡み、後半途中でピッチを後にした。
チームも敗れ、最悪のスタート。優勝するためにはもう1つも落とせない状況の中、助っ人外国人としてチームを助けることができなかった。

次の試合から僕は先発メンバーを外された。そこから数試合、チームは勝ち続けたものの、出場機会は後半残り15分からだけであった。
チャンスをものにできなかったのだから当然の結果だ。

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試合に先発出場できない日々。どうすればチームに貢献できるか。外国人として生き残っていくにはどうすればいいか。もがき続けるしかなかった。

そんなある日。監督が声をかけてきた。

練習に対する態度、取り組みを俺はちゃんと見ている。チャンスは来るからやり続けて欲しい。

監督は僕のプレーに決して満足していたわけではない。でもチームが優勝するためには何が必要かをわかっていたからこそ、そういう言葉をかけてくれた。
そして僕自身も大学でリーグ優勝をした時に優勝するにはどういう選手が必要で、チームの勢いや雰囲気をどう作っていくかということを身をもって体験していたからこそ、その言葉がスッと入ってきた

決して納得しているわけではないし、心が晴れたわけでもない。外国人として結果を出さなければという焦りも当然ある。

でも求められていることは、与えられた15分でチームに勝利をもたらすために戦うこと。そして監督が言うように、いつチャンスが来てもいいように準備しようと誓った

リーグは終盤戦に入っていく、僕は未だに後半途中からの出場が続いていた。チームは絶好調。優勝も段々と現実身を帯びてきた。

そして、僕にもチャンスがやってくる。

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つづく…

“ It’s up to you “

Renshi

サポートは、サッカーを通じての挑戦に使わせていただきたいと思っています。