山籠もり
インドネシアより12月便り。
リーグはシーズン3が終わり、中断期間へと入りました。シリーズ3を4勝1分の負けなしで終え、13戦負けなしというリーグ記録も更新中です。
個人としては、フィールド選手では唯一全試合にフル出場できていますが、チームが求める仕事に加えて、どれだけ目に見える結果を個人として残せるか。どこの国、どんな状況でも、外国人としてこの先も生き残っていくには必要なことだなと改めて感じています。
リーグ前半戦を終えて、チームから少しの休みをもらいました。今年もプライベートがミステリアスなキャラをチームで確立しつつありますが、このオフは身も心も整えに山に籠っていました。
僕の住んでいるところから車で30分ほど行くと、保養地として知られているリゾートがあります。
ただただ美味しいものを食べ、山を見ながらコーヒーを飲み、ベランダから聞こえる自然の音をBGMに本を読んだり。併設されたサウナで身も心も整えて、ジャグジーでおじちゃんと仲良くなったりもして。
眠くなれば眠り、腹が減れば飯を食う。
そんな生活を数日して、また次の戦いに向けての英気を養ってきました。
僕は数年前まで休むのが本当に怖くて、いつも気を張って、休みの日も練習しなきゃと毎日ヘトヘトになるまで追い込んでいました。
もちろんその日々があったからこそ、ここまでこれたのは間違いありませんが。
数年前のある時。心がポキッと折れた時がありました。
何をやっても楽しめなくて、視界がもの凄く狭くなるような感覚が続き、人にも会いたくないような日々が続きました。
海外単身生活。こういう時はもの凄くキツイですね。頼りにできる人も近くにいなくて、自分で乗り越えなければと思えば思うほど苦しくなる。どんどん沼にハマっていきそうな怖さもありました。
そんな時にやってきたオフに一旦サッカーから離れて旅行に出ようと。観光地を周ったり、その国の歴史や文化に触れたり。自然を感じながらコーヒーを飲んだり。たまたま隣に座った人と話が盛り上がったり、現地の人との出会いや優しさに触れたり。
サッカーの世界に浸かっていると見えなかった世界がそこには確かにあって、人生を楽しむこともサッカーの一部であり、またその逆も然りだと感じさせられた数日間でした。
その休みから帰ると、負のサイクルから抜け出せた様な気がして一気に気持ちが楽になっていました。
それから僕は意識的に休む時間も作り、人生を楽しむ時間も作るようになりました。
何事もバランスが大事
張り詰め過ぎず、緩め過ぎず。余白をうまく使って、余裕を生み出せるように。
今回も充実したオフを過ごすことができたので、シーズン後半戦もギアをもう一つ上げてチームのために走っていきたいと思います。
それではまた。
“ It’s up to you “
Renshi
サポートは、サッカーを通じての挑戦に使わせていただきたいと思っています。