シンプルに
インドネシアはバリ島より、2月便りです。
この投稿で12ヶ月連続での投稿となりました。これからも細々しぶとくぼやいていきます。
リーグは残り6試合。残り1ヶ月のところまできた。10ヶ月のインドネシアでの生活も残り1ヶ月。最後まで自分らしく、自分のやり方で勝負していきたいと思っている。
どんな状況でも自分のやるべき事を淡々と。
とてもシンプルだけど、これが大事だと僕は思う。
人は環境に大いに左右されるし、その時の置かれた状況にも左右される。勝てば英雄にでもなったかの様に讃えられ、負ければ犯罪者のように扱われる。だからからこそ、やり続けるには毎日自分と戦って勝ち続けることが必要になってくる。
良い時もそうでない時も置かれた環境や状況に左右された中で、いかにパフォーマンスを最低限の範囲内で留めたり、逆に最高のものを引き出したりできるかどうか。
色んな想定外が起きる異文化の中で僕はそんな事と毎日戦っている。
最高に幸せを感じられる時もあれば、めちゃくちゃ落ち込むこともあるし、悔しくて眠れなかい時もある。でも色んなことが起こるその全部をひっくるめたサッカーというものが好きで、競争の激しいこの世界に身を置けていることを本当に誇りに思う。
サッカーを使って様々な国に行けて、お金をもらって苦労や競争ができて。時にはプロ選手というだけで優遇もされて、色んな出会いや縁にも恵まれて。一歩踏み出す前の22歳の自分では想像すらできないほど、僕の人生は大きく変わった。
あなたはいくら稼げるんですか、とか。
Jリーグでのキャリアがないのに東南アジアでサッカーをやっていてプロと呼べるんですか、とか。色んな意見をぶつけてもらうこともある。
でもそれはそれとして受け入れた上で、じゃあ「自分はどう生きていきたいのか」という事を自分自身で決断していかないといけないんだと僕は思う。
30歳も近くなるとセカンドキャリアの話をしてもらう機会も増えてきた。このままではダメですよとか。いまから色々投資してくださいとか。最後まで先ずは一生懸命全力でサッカーをやり切ることだけを考えなさいとか。
僕はそのどれもが正解だと思うし、その言葉を先ずは聞き、受け入れてきた。
そうやって視野を広げたり、選択肢が増えたりすると、今度は未来について迷ったり焦ったりもする日もある。
でも僕が思うに、答えはいつもシンプルでいい。
目の前の与えられた環境の中で、自分の求められる仕事をどんな状況であろうとも全力でやり抜くこと。プラスアルファの余裕が出るくらいに準備をして自分の色も少し入れながら。
半歩先の未来を見据えながら自分がどう生きたいかを常に自問自答して進んでいく。その積み重ねで、気が付いた時には目標に達していたり、想像以上のところまできていたりするくらいでいい。
そして、その進んだ先がどこかで誰かの役に立てていたり、大切な仲間と一緒に喜びを分かち合えるものであればこれ以上の幸せはない。
シンプルに。
自分のやるべき事を淡々と。いまを生きることに情熱を燃やして、がむしゃらに一生懸命になる時が人生にはあってもいい、と僕は思う。
ではまた。
“It’s up to you”
Renshi