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応援されること

My Choice -僕の人生の選択-

第3弾 「主務」

人生のターニングポイントとなった大学4年間。
前回は、高いレベルに身を置いた中で成長できたことについて書きました。

後編(第3弾)では、大学4年時に勤めた主務の仕事について。

大学4年になる時、選手のそれぞれが各役職に就くことになっていた。主将、副将、寮長、食事長など様々な役職がある中で、僕は主務という役職に就くことになった。

主務はカッコよく言えば、チームのマネージメントを行う役職。リーグ戦の会議に出席したり、選手登録から部の経理などまでこなし、合宿や遠征でのバスの手配や宿舎の手配なども行う、いわば裏方の責任者のようなものだ。
もちろん色んな雑用もこなすし、名前以上に大変な役職であったことは間違いないが。

大学4年間の2つ目のターニングポイントとなったのは、この主務の仕事を通して

チームとは何かを知ったこと

副務、主務として2年間チームの裏方の仕事をして、本当に多くの人がチームに関わっていることを知った。
大学サッカーはプレーする選手だけでなく、それを支えるスタッフ、マネージャー、OBOG、父母がいて、学校の協力があって成り立っている。もちろんリーグ運営に携わるサッカー連盟の人や審判の方、会場の手配をしてくれる人など、目には見えにくい場所で支えてくれる人があって大学サッカーというものが成り立っていることを知った。

これはプロになった時、大いに生きた経験である。

自分の給料はどこから出ていて、どういう人達がいてこのチームは成り立っているのか。いち外国人選手としてプレーする中で、結果だけを求められるのは当たり前のことではあるけれど、チームを理解し、自分の役割や与えられた環境を理解してプレーすることは結果を出す上で大いにプラスに働いた。

主務と選手と学業。
両立は決して簡単ではなかったし、監督とスタッフ、マネージャーやチームメイトの助けなしに最後までやり切ることはできなかったけれど、そこに挑んで向かっていった中で得たものはとてつもなく大きかった。

1週間次の試合に出て活躍するための競走をし、練習が終われば次の試合に向けての運営の準備をする。試合前日に作るメンバー表に自分の名前を書き込んで、全力でチームの勝利のために身体をはる。試合後には運営の片付けをして、また次の試合に向けて準備をする。
そんな経験はもうやってこないけれど、色んな人が応援してくれて、サポートしてくれていることが目に見えて感じられたことは、主務兼選手としてやったからこそのことだと思っている。

主務を経験したからこそ、チームとは何かを知ることができた。主務を経験したからこそ選手として最後まで粘り強く戦うことができた。そして主務を経験したからこそ僕はプロとしてここまで続けてこれたと思っている。

応援してもらえる人間であること

チームとして勝った負けたはあるけれど、サッカー選手である前に1人の人間として応援してもらえるようになりたいと僕はいつも思っている。それが結果的にチームを勝たせる選手になることに繋がり、チームやその街に貢献することにも繋がると僕は信じているから。

主務をやらせてもらえたこと。それは僕の人生の中でも大きなターニングポイントのひとつだ。

ではまた。

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“It’s up to you”

Renshi


サポートは、サッカーを通じての挑戦に使わせていただきたいと思っています。