
50℃洗い&スチーム焙煎について(連載4回目)
なぜ「50℃洗い」なのか?珈琲豆を50℃のお湯で洗う理由
珈琲豆を 50℃のお湯で洗う と聞いて、驚く方も多いかもしれません。
「え?珈琲豆って洗うの?」と思われるのも無理はありません。
でも、この 「50℃洗い」 には、ちゃんとした理由があります。
普通に焙煎した豆と比べると、味のクリアさや甘みが全然違うんです!
では、なぜ「50℃」がいいのか?
ポイントをわかりやすくまとめました!
50℃がベストな理由
酵素が活性化して、豆本来の甘みや旨みが引き出される
珈琲豆にも酵素が含まれています。
この酵素は 40〜50℃ で最も活性化し、味わいを豊かにする働きをします。
農薬・防カビ剤などの不純物をしっかり落とせる
珈琲豆には、輸送時の燻蒸処理や、栽培時の農薬が残っていることも。
こうした化学物質の多くは 油性 なので、水だけでは落ちにくいんです。
でも、 50℃のお湯を使うと浮き上がってきて、しっかり除去 できます。
雑味の原因となる古い油分や汚れを洗い流せる
珈琲豆の表面には 焙煎前の酸化した油分や微細なゴミ があります。
これらが雑味の原因になることも…。
50℃洗いをすることで、クリーンで透明感のある味わいになります。
60℃を超えるとタンパク質が変性し、風味が損なわれる
「じゃあ、もっと高温で洗えばいいのでは?」と思うかもしれませんが、
60℃以上になると、豆のタンパク質が変性してしまい、風味が落ちてしまいます。
50℃は、 不要なものを落としつつ、豆の風味を守る絶妙な温度 なんです!
水分値が均一になり、焙煎のムラが減る
50℃のお湯で洗うことで、豆が水分を吸って、豆ごとの水分値の
バラつきが減る ため、焙煎時の熱の伝わりが均一になります。
その結果、 芯までしっかり火が入り、甘み・コク・香りが際立つ ようになります。
50℃洗いで、コーヒーの美味しさが変わる!
「珈琲豆を洗う」なんて、ちょっと不思議に思うかもしれません。
でも実際に試してみると、 驚くほど雑味のない味わい になるんです!
農薬や雑味を減らし、豆の本来のポテンシャルを最大限に引き出す。
それが 「50℃洗い&スチーム焙煎」 の最大の魅力です!
ぜひ一度、体験してみてくださいね!