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ベーシック(英語×IT×財務)×スペシャル

だいぶ前の大前研一さんの著書で、英語・IT・財務の3つがビジネスマンのベーシックスキルで必須だと書かれていたと記憶しています。

ベーシックスキルを磨くことは大切ですが、これからの時代は特にベーシックスキルだけで勝負をするのは悪手のように思います。

ベーシックスキルの職業というと、
英語なら通訳、翻訳など
ITならエンジニア、コンサルなど
財務なら会計士、税理士など
でしょうか。

才能に自信がある人ならそれらのベーシックスキルで勝負するのもありかもしれませんが、単一のスキルで勝負をするのは、競争が激しくて、非常に厳しい世界です。

さらに悪いことに、これらのスキルはAIによって無人化される可能性が非常に高いです。言語や数字などのデジタル化されるものの多くは、やがてAI化されるとみて間違い無いでしょう。
ごく一部の優秀な人しか残れなくなるのではないでしょうか。

普通の人にとって、ベーシックスキルの獲得は目的ではなくて手段で十分だと思います。
学ぶことはとても大切ですが、勉強するというよりはツールとして使うという意識の方が大切ではないでしょうか。

逆も真ですが、スペシャルだけあって、ベーシックがないのも厳しいです。
現実の世界ではこちらの方が多いかもしれません。

前回の記事にも書きましたが、英語が苦手な行政書士が多いというのはまさにこのパターンです。
行政書士というスペシャルがあり、さらに英語というベーシックがあれば、この世界(日本の士業というローカル)では別の土俵で勝負することが可能になるということです。日本人相手の汎用エージェントから外国人相手の専門エージェントとして抜けられます。

ベーシックとスペシャルのどちらも必要不可欠というごく当たり前なつまらない結論ですが、私のような最弱の個人はもちろんとして、最近は組織という守護神が頼りなくなっているので、組織にいる個人も意識していく必要がありそうです。