![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/164087857/rectangle_large_type_2_b7ff817802554a174685de3d6d57dc7b.jpeg?width=1200)
【Vol.56】結婚・住宅・教育の三大罠
人生にはいろいろな罠がありますが、脱サラを阻む罠には、結婚・住宅・教育の三つの大きな罠があります。
これらで失敗(浪費)することによって、脱サラに必要な資金(種銭)が貯まらず、リスクも取れず、独立の芽を摘まれてしまうからです。
これらの人質になってしまい、脱サラをしたくてもできない人は大量にいるはずです。
まだ若い人たちは十分に気を付けるべきです。
結婚
派手で見栄っ張りな配偶者を選ぶと高い確率で詰みます。(そういう相手を選んだ自分も見栄っ張りだからお互い様なのでしょうが)
なぜなら、高い確率で後述の住宅、教育の浪費にもつながり、日常の生活費の水準も高くなる傾向が強いからです。
結婚式も当然のようにド派手です。庶民の身でありながら、多くの人を招待して、たったの数時間で数百万円もかかる結婚式を挙げるというのは信じ難いことですが、結構いるようです。
祝儀をもらえばトントンということもあるでしょうけど、招待した人に自分も呼ばれたら行くことになるので全くトントンではないでしょう。
多くの男性は結婚式など苦痛なだけだと思いますが、大量の広告を浴びた女性の脳ミソはお姫様になった自分を想像してしまうようです。
庶民の結婚式などは近所の小綺麗なレストランに身内の近親者を招待するだけでも十分ではないでしょうか。
結局、儲かるのは結婚式業者です。
住宅
多くのサラリーマンは35年の住宅ローンという高額な借金を安易に背負います。
持ち家か賃貸かという論争は常にありますが、論点がいろいろあるので、議論はすれ違うばかりです。
少なくとも金融の観点からは、住宅という金融商品は売却精算時の結果論でしかありません。
賃貸は投資ではなく消費なので、損得はほとんどないと思います。
現実では日本で35年も価値を維持できたり、価格が上昇する住宅はほとんどないので、住み替えで運良く成功しなければ、賃貸より得をすることはあまりないでしょう。
外国のように中古住宅が値上がりするケースは日本では滅多にないから、住宅はとてもハイリスクな金融商品なのです。
日本の中古住宅市場には、売りたくても売れない塩漬けの負動産(空き家)が大量にあり、最後は叩き売りするしかない運命です。夢のマイホームも最後は無惨な残骸です。
結局、儲かるのは銀行と不動産業者です。
教育
特に高学歴の親に顕著ですが、自分と同じように子どもを有名大学に進学させたいと思う人は多いようで、小さい頃から塾に通わせて、人生初期からお受験競走が始まります。
しかし、遺伝は残酷なガチャが多くあり、トンビが鷹を産むこともあり、鷹がトンビを産むこともあります。
鷹に投資をするならともかく、トンビに投資をしても大してリターンはありません。
教育費は公立と私立で開きが非常に大きいですが、都会で受験させて中学校から大学まで私立の学校に通わせると普通に数千万円単位になるようです。
このような教育費を庶民が2〜3人分も負担できる余裕があるのでしょうか?
大学の卒業後(数千万円の投資後)は、ごく普通のサラリーマン2世が誕生します。
その2世は1世の親と同じようなライフサイクル(結婚〜住宅〜教育)で人生を歩み、3世、4世とごく普通のサラリーマン家庭が続いていくのでしょう。
今の時代は家庭を築けるだけでも成功の部類で、有名大学まで行っても、就職で失敗したり、社内競走で負けたりで、家庭をもてない子も続出しています。
まだ20歳そこそこの若さで、奨学金(教育ローン)というを多額の重い借金を背負い、40代まで返済をしなくてはいけない人も多くいます。
教育投資は庶民にはずいぶんコスパの悪い投資ではないでしょうか。
結局、儲かるのは教育業者と学校です。
まとめ
人生の三大費用は住宅・教育・老後とよく言われますが、人生前半の結婚、住宅、教育で失敗(浪費)してしまうと、脱サラやら独立どころではなく、人生後半の老後も悲惨なことになってしまいます。
平凡な人生を生きていても、凡眼には見えない罠がたくさん潜んでいて、多くの人を巧妙に嵌めようとしているのです。