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【Vol.25】源泉徴収制度

サラリーマンの給料は源泉徴収制度によって、税金や社会保険が全て引かれた形で手元に入りますが、脱サラをして自営業者になると、税金や社会保険は自分で支払います。

ただこれだけのことですが、痛税感がサラリーマンの頃と比べると桁違いに増えます。


特に社会保険の支払額には驚かされるものがあります。

健康保険は労使折半だったのが、独立すると全額負担になるので倍の計算です。

皮肉なことに、健康保険料の負担が重くて、病院に行けなくなりそうです。。。


手元に来る前に支払われているのと、手元に来てから支払うのでは全く気持ちが異なります。

人間の意思はとても弱いので、積立預金というのもこの仕組みをうまく利用したものだと思います。


源泉徴収制度はよく考えられたものだと改めて思います。

納税額の計算や支払いを企業に押し付けるのは、国がタダで外注している状態です。

サラリーマンは何もしないから、増税されても、支払いの痛みをあまり感じることがありません。

サラリーマンが税金に関わる場面は、年末調整で微々たる誤差を訂正するくらいです。

多少の還付があっただけで、得をした気分にさえなってしまいます。


税金は公教育でもほとんど扱われないし、多くのサラリーマンが意識しません。

親がサラリーマンなら子どもに税金のことを教えることもできません。

税金に敏感なのは自営業者ばかりだから、税金に無頓着なサラリーマンが搾取される構図が続くのです。

サラリーマンは会社にも国家にも搾取される運命なのです。