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【Vol.35】生殺与奪権を取り戻す

「生殺与奪権」は「蛇の生殺し」とほぼ同義だと思います。

サラリーマンは生殺与奪権を会社に奪われている(蛇の生殺し)状態なので、おとなしい社畜となって会社に隷属してしまうのです。

これが多くのサラリーマンを酷く苦しめる正体です。

会社に生殺与奪権を奪われる原因は大きく以下の3つだと思います。

・収入が一つの会社の給料しなかいこと
・転職ができないこと(年齢や性別の差別、職業能力の不足)
・過大な負債があること(住宅ローンなど)

A社からB社に転職しても同じような地獄が続くのは、この3つの根本が何も解決していないためです。

ただし、ブラック企業からホワイト企業に転職して副業をすることは大いに意味があります。

最近は時代も変わり、副業の解禁が少しずつ広がっているようですが、これは大きなチャンスなので、やらない手はないです。

独立するには、現在の仕事でフリーとして独立するか、副業で独立するか、職人で修行して独立するかのルートしかありません。

会社を辞めてから準備して独立するのは無謀でしかありません。

過度な負債は大きな足枷なので、なんとか精算するしかありません。
住宅ローンなら売却して賃貸に戻る手があります。(私はそうしました)


副業を始めて、そこから収入をもらえるようになると、ずいぶん精神的に楽になりました。
一つの会社への依存度が減り、選択肢が増えたためです。
ただ、本業と副業の二股状態は期間限定でした。

副業に心が傾いて実績も上がってくると、元々低かった会社への忠誠度や成績はさらに落ちていき、どうしようもないダメ社員になったからです。

多くの時間、労働力を会社に提供することがだんだん苦痛になり、同僚とも会話が合わず、会社への背信感も精神的な苦痛になってきたので、ある程度の準備ができたところで見切りをつけて退職しました。

生殺与奪権を会社から取り戻したのです。

会社の忠実な犬となっても、会社はいざとなると簡単に裏切るものです。

よく「お前の代わりはいくらでもいる」というセリフがありますが、それは事実です。

ドライかもしれませんが、辞めたら会社に迷惑をかけるなどと思うのはただの思い上がりで、お人好しです。

「余人をもって代えがたい」などのような表現は建前の美談で、自立した組織はすぐに他の人材を調達して抜けた穴をあっさりと埋めるものです。