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【Vol.41】少子化の原因は都市のサラリーマン

昔は各家庭で家業をもっていることが割と普通でした。

小作農などは別ですが、多くのひとは独立自営業者だったわけです。

家庭のなかで子どもは親から仕事を習い、覚え、自立していくのが普通でした。

年金や保険などもない時代なので、家業を継いでもらい、自分たちの老後の面倒をみてもらうためにも、子どもをたくさん産んでいました。


この家族形態は近代化で徐々に姿を消していきました。

家業を継がず、都市に出稼ぎに行く工場労働者やサラリーマンが激増しました。

人口が過密する都市では小さな家しか買うことができず、教育も産業化して費用が高騰しているので、子どもをたくさんもつことなどはできません。

遠く離れた親に子どもの面倒をみてもらうことも不可能で、家計に余裕もないから、母親は子どもを保育園に預けて外の仕事に精を出します。

年金、介護の社会保険が整備されて、医療も充実しているので、親は子どもに老後の面倒を見てもらう必要がなくなりました。


都市への一極集中とサラリーマンの激増で、核家族化が進み、家族のつながりも希薄になり、家庭の機能・役割は激減しました。

少子化は当然の帰結だったわけです。