がん患者のシネマカルテ③米国の刑務所にひとり収監された元ヤクザの心境
▶「HOMIE KEI~チカーノになった日本人~」
(初)
かつて違法なクスリの売買で米連邦捜査局(FBI)に逮捕され、米国の劣悪な刑務所に収監された日本人の元ヤクザ・KEI(けい)の半生を追ったドキュメンタリー。
タイトルは、KEIが刑務所内のメキシコ系のグループ「チカーノ」に溶け込み、「ホーミー」と呼ばれる仲間として認められたことに由来する。経緯はさておき、絶体絶命のピンチを生き抜いた人物の心境を知りたくて鑑賞した。以下は、印象に残った彼の発言の要旨。
あえて病身の私に重ねるなら、「命の危険にさらされているからと言って下を向いてたら、死ぬまでずっと下を向いていかなくちゃいけない」という言葉に聞こえました。結局、最後は腹をくくって突っ張るのみ、なんですね。
なお、彼自身はボスにこびなかった姿勢が買われ、結果的に生き抜けたそう。特にオススメするドキュメンタリーではありませんが、学びがありました。
▶「デッドプール」
運命の恋人に出会った途端に末期がんと診断された男が、「延命治療」と称して自分を醜いミュータント(変異体)に変えた悪の組織に仕返しをするコメディ映画。2回目の鑑賞でも腹を抱えて笑いましたが、特にコメントはありませんw
下品でグロい描写にも耐えられる方は、「デッドプール2」と合わせてぜひお楽しみください。
※(初)は初めて見たことを意味します。