かゆいところに手が届く親友の言葉

ここ最近、いわゆる“幸せな悩み”という人に相談しにくいモヤモヤがあり、うまく消化できずにくすぶっていた。

「自慢かよ!」と思われるだろうから口外すべきでないと思っていたので、世界の名言や著名人の格言に癒されようと試みたけど、どれもピンとこない。

そんな繰り返しの果てにキャパオーバーしてしまったので、学生時代からの親友にLINEした。

「自慢と思われるかもしれないけれど……」と前置きしたうえで事実と本音を書き連ね、最後は超ネガティブな文章で締めくくった。とんでもない長文。

送ったあとで「ああ、とうとう嫌われたんじゃなかろうか」「20年の友情にヒビを入れてしまってはいないか」などと不安が募り、1分後には早くも後悔。

ズルズルと悔やみながらも仕事をしていたら、30分後くらいに親友がめちゃくちゃ沁みる返事を送ってくれた。

冒頭は「レナー!光栄ですわん♡」となんとも可愛らしくあたたかい言葉。その後の内容もふわふわのクッションで包み込んでくれるような、とてもやさしい言葉ばかり。

ただやさしいだけじゃなく、悩みの核と私の性格を熟知してくれたうえで「こんなふうに考えてみたらいいんじゃないかな?」と数パターンの提案もしてくれていて、それがどれも腹に落ちるものばかり。

“いいこと”を言ってやろうという邪念が一切なく、純粋に私のことを考えてくれていることが伝わってきて、ものすごく救われた。

多分、私が欲しかったのは名言でも格言でも前向きになれそうな言葉でもなく、隣に寄り添って耳元でクスクスと笑いながらささやくような、冗談めいた“おしゃべり”だったのだと思う。

悩みとのつきあい方が見えただけでなく、同時に「自分をこんなに理解してくれている人がいる」という自信までもらえて、ものすごく晴れ晴れとした気分に。

きっと私はこの親友のことを一生大好きで、おばあちゃんになっても変わらないんだろうなと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?