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決まらない日
📍 午前 10:00|起きたけど、動けない
目覚ましが鳴る。でも、布団の中から手だけ出して止める。
目は覚めているのに、身体が動かない。
スマホを開く。配達アプリを起動する手が止まる。
「今日は休んでもいいかもしれない。」
そう思うけど、銀行の残高を見て、ため息をつく。
結局、ジャケットを羽織って、外に出る。
📍 午前 11:30|決められない
配達を始めるつもりだった。
でも、アプリを開いたまま、何もせずに歩いている。
コーヒーを買うか迷う。お腹が空いているけど、何が食べたいのか分からない。
結局、何も買わずに歩き続ける。
📍 午後 14:00|流されるように配達する
最初の案件が入る。
バッグの重さを肩で感じながら、自転車を走らせる。
街の音が遠く感じる。目的地は分かっているのに、どこへ向かっているのか分からない気がする。
信号待ちの間、隣に並んだ配達員と目が合う。
彼も疲れている顔をしていた。
📍 夕方 17:00|迷いと誘惑
「今日はもう終わろうかな。」
そう思いながら、スマホを見る。新しい案件が表示される。
配達をやめる理由がないなら、続けるしかない。
夜職の友達からLINEが入る。
「こっち来たら?」
指を滑らせて、既読にするだけで返信はしない。
📍 夜 21:30|終わらない考え事
配達を終え、コンビニの前で立ち止まる。
お腹が空いている。でも、何を食べるか決められない。
選べないまま、結局家に帰る。
部屋の明かりをつける。
水を一口飲む。
「明日は、どうしようかな。」
答えは出ないまま、スマホの画面を伏せた。
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