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28.大人

大人という生き物はむつかしい。
自由が増えていく代わりに、
経験したことから理想や模範を見つけて
囲いのようなもので
自分を覆ってしまうことだってある

実にめんどうな生き物である。

わたしももう大人だと思うけれど、
あらゆる通って来なかった事柄に関しては
まだ生まれてもいない赤ちゃんなのです。

普通ってなんだろう。
常識とはなんだろう。

誰一人として、
全く同じ人生を歩むことは出来ない。
ならば、
世界でたった一人のその者だけの生涯で、
他人のことをどう測れるというのか。

子どもはいつまでも親を見て育つ

うちを出て、学校や会社へ行けば
その場所にはその場所の親がいる。
いつまでもその背中を見て、
自分が成り立っていき
後に続く者にまたその背中を見せて
歩いていくのだから
格好いい大人を選び抜く必要がある

この歳になって嬉しいと感じたことは、
自分の目で相手を見られる大人がいたこと。

あの方にとって
同じように大切な〝誰か〟と〝私〟を
ちゃあんと、ご自身の目で見つめて
私の目を見てお話をして、
そうして関わって
私を大切だと言ってくれる。

誰かから見た私ではなく、
あの方が見た私を
信じてくれている

私も、自分の目で見て
自分が関わって初めて知れるその人を
見つめられる大人になる。

恥はかいてなんぼであるが、
そろそろ格好いい大人を真面目に目指してみたい。

大人という生き物はむつかしい。
選ぶ自由が増えていく代わりに、
経験したことから理想や模範を見つけて
囲いのようなもので
自分を覆ってしまうことだってある

けれどそうして出来ていくのがまた事実、
23歳はまだ未熟な探検家なのである。

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