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69.ひまわり

ぼくが生きてきた どんな夏よりも
甘くて 苦くて 強く 濃く 残ってる
ぼくが生きていく どの季節よりも
忘れられない 君といた夏

君より背の高いひまわりが
俯いていると つぶやいていた
突然の通り雨に 濡れた体を
本当は 本当は ぼくが守りたかった

あんなに熱い日々は
もう戻ってこない
まるでひとつの季節が
終わるみたいに

ぼくが生きてきた どんな夏よりも
甘くて 苦くて 強く 濃く 残ってる
ぼくが生きていく どの季節よりも
忘れられない 君といた夏

うるさいほど耳にした虫の声も
今はもう弱く 遠のいていく
緑の森 夕陽の赤も 色あせて
見上げることも叶わない
空の高さを知った

寄り添って撮った写真も
君は忘れちゃうだろうね
まるでひとつの季節が
終わるみたいに

ぼくが生きてきた どんな夏よりも
儚く解けて 切なく消えていく
ぼくが生きていく どの季節よりも
忘れられない 君といた夏
忘れられない 君といた夏

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