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2歳児を見くびるなかれ
先日、ついにパパママのベッドで寝ることを覚えてしまった娘がひとしきり我々のベッドではしゃいだあとスタッと降りてそそくさと寝室を出てそろりと真っ暗な書斎に入っていく。書類しか入っていないはずの戸棚から何かを大事そうに抱えて出てきた娘、パチっとついた電気に照らされた漫画のようなその犯人の手には、日中にあげたはずのお菓子の袋が。
日中にあげたお菓子をその場で食べ切らず、リビングでも、クローゼットのお菓子備蓄コーナーでも、子供部屋でもなく、両親の書斎の戸棚に隠して夜を待つという知能犯っぷりを見せた2歳児は、大事に隠していたお宝お菓子をママにとりあげられて大号泣。(笑)あの泣き方は、お菓子食べたーいの泣き方じゃなかった。自分が綿密に立てた計画が失敗した悔しさに震える泣き方だった。娘よ、貴女は良い経験をした。寝る前にお菓子をむさぼるという悪行を阻止するのはママの責務だけれど、頭を使って先を見越して行動したその姿勢にはママは感心した。そしてその計画が脆くも崩れ去ったとき、その震えるような悔しさが貴女をまたひとつ大きくしてくれる。
よーく考えたねえ。うまくいくと思ったのにねえ。見事な計画だったよ。ばれちゃって悔しいねえ~と、震えながら号泣する娘を抱きしめてひとしきり笑って、明日食べようね、と言うと、唇をかみしめて「んっ!」と頷く娘。翌朝起きると娘は真っ先に昨日のお菓子がおいてあるキッチンに向かっていった。相当悔しかったんだな。子供ってのは本当に面白いね。
なんてことを話して笑っていると、なんとなくバツの悪そうな夫。
待てよ、そう言えばこの人もやっていた…大量の賞味期限切れのお菓子を私に捨てられまいと、「会社に持っていくから~!」と抱えて逃げて行ったが、あとから書斎の戸棚で発見、没収したことがある気がする。あれ私ちゃんと全部捨てたっけ。もしかしてゴミ箱から救出されて書斎の戸棚の奥で熟成されてるんじゃなかろうか。
大好きなダディを追っかけまわし、真似をし、その知能レベルにせまる娘は、色んなことを彼から吸収する。良いことから悪いことまで。ベッドで大の字で寝てボフっとオナラとか。
デイケアへの道すがら、同じクラスの子の名前をあげながらwho is your best friend?と聞いてみた。少し考えた後私を見てニヤリと笑いながら、娘は言う
"Mommy!"
くう、父娘そろってマミーのご機嫌とりもプロ級。
それにいつも騙され踊らされる私。
この先もずっとそう言ってもらえる、イケてるマミーでいられるようにがんばるさ
でも寝る前のお菓子はダメ。You Tubeの見過ぎもダメ。
弟に馬乗りになるのも、すっぽんぽんでテーブルの上で踊るのも、鼻くそほじくってパクっといくのも、ぜーんぶダメダメダメー!!