6.ジョージア 2022 / Day6: 休息日
ロングマーチの後は休息日だ。
昨日、日没前にゴールしたので、今日は丸一日休養に充てることができる。翌日は9kmの下りのウィニングランで、完走は手中に収めたようなものだ。
キャンプ地は和やかな雰囲気に包まれていた。
仲間と談笑して過ごしたり、お洗濯したり、昼寝したり、ちょっと周辺を散歩したりと皆、それぞれの時間を過ごしていた。
私は仲間に見習って、タライに水とお湯を入れて、足湯を楽しんだ。ついでに靴下も洗濯したのだが、靴下臭い、まじ臭い。今まで嗅いだことのない物凄い匂いを放っている。
それは私の足が臭いというのもあるのもさることながら、レース中ずっと家畜の糞尿混じりの水溜まりや泥々した道路を歩いてきたからだろう。洗っても洗っても匂いが落ちやしない。
ザンビア人のテントメイトはファミリープランで奥さんとお子さんがやってきたので、今晩は家族のテントで一緒に寝るという。いいなあ。
ということで、ブリット(オランダ出身)とアイジン(スイス出身)の女3人で広々とテントが使えちゃうのね。初日にイスラエル人選手がリタイアしたものの、以降はリタイア者を出すことなく、何とか今日を迎えた。
ブリットはウォーカーなのだが、歩みが遅いことを気にしていて、最初は弱音を吐いていた。「私、オランダだから山登りの練習なんてあんまりできないし…」って、あー、お国がそうか海抜0m、もしくはそれ以下のところ多いもんね…。かと思ったら、「パキスタンの山に登った時は〜」とか訳のわからない事を言う面白い人だったな。
アイジンはスイスというお国柄もあってか、山登りが趣味だという。あーそうか、だから凄いパワーウォーカーなんだな、と納得。ナミブレースの時にはそこまで色々話さなかったので、テントメイトになって良かった。
な、な、な、な、なんと!!
サプライズでジョージアのローカル飯、ハチャプリと、新鮮なお野菜(トマトときゅうり)の配給があった。ありがたやー!ずっと腹減ったを連呼していたイロキ君はむちゃくちゃ食ってたな。
そういえば、私をなぜかライバル視しているウォーレンおじさんが、ある時、私のところにやってきて、「俺とお前は今総合成績が2分差で、俺が勝っている。」と言うではないか。
もう、やめてよー!
別に私はあなたと争っているわけではないのに、なんでそんなこと言うかなぁ….。
ん?待てよ?2分差?
明日は確か9kmの下りだよな。
十分に順位を覆す事可能だよな。
よし、明日は全力疾走して、圧倒的な差をつけて、もう2度とそんなことを言わせないようにしてやろう(ニヤリ)
明日はクリスおじさんに怒られてもいいからガチ走りしてやる。
(クリスおじさんは私が走っている姿を見ると、「ズルした!」と怒るw)
ジョージアの天気は変わりやすい。
特に今日は酷くて、晴れたと思ったら、スコールのような雨が降り、そして晴れる、またスコールのような雨が降る、を繰り返す。
なので、外でみんなとくつろいでいたのに、テントに逃げ込んだり、また出てきたりと忙しい。
今日はまさかの雹が降った!!
テントに逃げ込む時に、大粒の雹が背中に直撃して痛かったわ!
さ、いよいよ明日で最後だ。
全力疾走してやる。