2. ナミブレース2022/レース前
選手やボランティアが続々と現地入りし、いよいよ7日間に渡るレースが始まる。
初のレーシング・ザ・プラネット主催のレースなので少し緊張している。
4月29日ーキャンプ地移動日
キャンプ地への移動は15時ということで、ホテルのチェックアウトの時間までのんびり部屋で過ごす。当分、ふかふかのベッドとはおさらばだからな。
今回宿泊した集合場所でもあるホテル、チェックアウト時間が午前10時と日本のビジネスホテル並みの早さ。交渉して正午にまで伸ばしてもらった。その時、気がついたのだが、ナミビアの人は語尾に「ね」をつけるのか?(注1)
シンガポール人の語尾に「ラー」をつけるような感じなんだが、「ね」をつけられると何だか日本語英語っぽい雰囲気で面白い。
ホテルチェックアウト後はスワコプムンドの街をぶらぶらとお散歩。
空港で手に入れそびれた現地SIMカードも入手し、前日の晩に訪れたビーチでのんびりランチタイム。
いやあ、これから1週間レースで砂漠を彷徨うとは思えないな。日本からの参加者Iさんが釣りに挑戦するというので、その様子をしばらくビデオや写真撮影しながら眺めていた。ナミビアに釣り道具持ってきているって、やっぱりこの界隈の人たちは何かがおかしい…..(笑)
集合時間の15時前にはホテルに戻るが、ロビーでまだみんなリラックスした雰囲気でまだ出発する気配がない。なんだかんだで16時頃にバスでホテルを出発する。
初日のキャンプ地はバスで40分ほどのところ。
道中でラクダの大群を見たり、浜辺ではフラミンゴの大群を見たり、レース中も何かしらの野生動物が見れるんじゃないかと期待が高まる。YouTubeで予習代わりにナミブ砂漠のライブ中継ずっと見てたからな(笑)
途中でバスから4WD車両に乗り換え、キャンプ地に到着。
ボランティアスタッフが太鼓叩いたり、踊ったりしていて、熱烈歓迎だ。いやあ、これは否応無しにテンションが上がるやつですね。と、キャンプ地に着いたのはもう夕方なので、この日は特に何もすることがなく、晩御飯食って、即就寝。
4月30日ーテクニカルチェック
やばい、寒い、めちゃくちゃ寒かった。
テント自体はサハラマラソンのベルベルテントみたいな吹きっさらしのものではなく、ちゃんとしたやつで、コロナ対策で入口を開けっぱなしにしていても気にもならなかったのだが、問題は地面。
今回は快適さを捨てて、マットは持ってこなかった。サハラマラソンみたいに石ゴロゴロの場所にテントを立てるとは思えず、多分、マットなしでも寝れるだろうと思っていた。
しかし、海のそばのキャンプ地ってことで底冷えするんですわ。マットなしで直にシュラフで寝ると、その底冷えが体に伝わり、ほんと寒かった。ドロップバッグに預けていたブランケット(注2)でも間に合わなかった。
こりゃやばいわ。
何かしらの対策を練らないと(注3)
朝からはレースディレクターによる大会概要説明。
ここ2年ほどメールでやり取りしていた人たちとようやく対面でき、なんか色々と感慨深いな。後に続くレースでもよろしくお願いシャス。
その後、ちょっとカリフォルニアのサーファーっすか?って感じのメディカルチームのヘッド、そして、ジョークが一味効いているチェックポイントのまとめ役の話が続く。
そして、コースディレクターによる今大会のコースの説明が始まる。
何でも今までとは違うコースになるそうで、ずっとやってみたいと思っていたコースだそうだ。(聞き間違いしていたらごめんなさーい)
5日目には、龍の背中に乗ったかのような、Dragon's Backは圧巻だぞと力説されてはる。そりゃ楽しみですわ。
このレースではロードマップみたいなものが配られないんだね。(注4)
これロストした時はマジでやばいやつだな、必須装備であるコンパスも地図がなければ使いようがない。まあ、最悪、西を(海を)目指していけばいいか….。
そして、テクニカルチェック。テントごとに順番に呼ばれて、必須装備のチェック、ゼッケン受け取りなどを行う。
サハラマラソンと違って、参加者も少ないから、必須装備を1つ1つしっかりとチェックされると聞いていたので、必須装備の準備にはめっちゃ神経を使った。チェックする人によって、厳しく見ていく人もいるという。
で、どうだったかというと、
スタッフが必須装備を読み上げるので、それを見せるという形で1つ1つを細かくみられることはなかった。食料に関しては、ドクターがチェックするということで、あらかじめ食事のカロリー表を用意していたのだが、それをチェックし、
「うん、いい感じでまとめているね。」
と感想を言われただけで終わった。
まあ、何はともあれ、参加者全員PCR検査は陰性だったし、テクニカルチェックも問題なくパスしたし、明日のスタートラインに立てますよ!!!
(注1)レース中でも思ったのだが、やはりナミビアの人は語尾に「ね」をつけるようだ。ドイツ人のボランティアスタッフ曰く、ナミビアはドイツの植民地だったからドイツ語からきているのでは?と(あくまでも彼女の推測であるが…)
(注2)ルフトハンザ航空のブランケット頂いちゃいましたw
(注3)ボランティアで来ていた日本事務局のサンディさん曰く、とある日本人選手はアルファ米を一面敷き詰めて、その上に寝たそうだ。
(注4)簡単にCP間の距離、高低差、コース概略を記載したコースノートが配られる。