羽柴秀吉に兵糧攻めされた鳥取城 [日本100名城] [鳥取県鳥取市]
(2021年3月攻城)
今回は日本100名城の1つである鳥取城を見てきましたよっていう話です。
鳥取城は、関ヶ原合戦後、池田氏が入封し改築を行い、現在に至る石垣がとても見事な近代城郭跡となっていますが、元々は戦国時代に因幡の守護であった山名氏がこの地に山城を築城しました。で、毛利氏の侵攻を受けて、毛利氏の配下となるわけですが、、
織田信長から中国攻めを任された羽柴(豊臣)秀吉が大軍を率いて、城を取り囲み、鳥取城攻めを行います。最初は鳥取城主、山名豊国が降伏し、織田信長に従属する意思を示したわけですが、これに家臣が反対し追い出して反旗を翻します。
毛利家に助っ人を頼み、送り込まれたのが、吉川経家です。(つか、引き受けるなよ、、涙)
もうこの頃になると、秀吉の得意の城攻めも磨きがかかり、吉川経家が籠城のための兵糧の準備をしようとしたら、周辺の米は既に買い占められた後でした。もちろん、城下町、田畑に火をかけて燃やしておくことも忘れませんよ。で、近隣の農民数千人を鳥取城内に追い込んで、鳥取城内の兵糧を早く食い潰させますよー。周辺の城は攻略済みだし、港も抑えたんで、毛利軍からの援軍や補給支援も潰しまくります。
後はじーっと待つだけですよ。
兵糧攻めをされた鳥取城内はもう地獄絵図と化しましたさ。かつえごろし。
さて、その鳥取城ですが、
本丸は後ろの山の頂上にあり、鳥取駅からもしっかり見えますよ。
鳥取城にいたのはごく僅かなのに、地元の英雄と化し、銅像になっている経家さん。彼の子供宛に書いた遺書がこれまた泣けるんですよ。
石垣の修復作業中でしょうか、
ナンバリングされている石をみてテンション上がりました。
復元ですが、球体のような石垣、巻石垣というようですが、これが拝めるのは鳥取城だけですよ。石垣が崩れないようにということですが、ここだけ地盤が緩かったのでしょうか。
ほんとに見事な石垣ですね。残念ながら、桜の開花にはちょっと早すぎたようで、桜が満開の時にはさぞかし美しい景色となるんでしょうね....。
さて、本丸(山の頂上)に向かいますよ。熊出没の看板がちょっと怖い、、。
冬眠からまだ目覚めていないことを祈るのみです。
そして、頂上の本丸跡に到着。なかなか広いですね。
天守台に登ります。
天守台もなかなか広いですね。礎石らしきものも残っています。
下にも櫓台跡らしきものがありますね。
というか、天守台からの眺めが素晴らしく、鳥取空港、鳥取港、湖、鳥取砂丘を一望できます。私の中での眺めの良い山城No1に躍り出ましたよ。
うーん、桜が満開の時に来たかったですねえ。
そして向かいの山は、羽柴秀吉が陣を置いた山です。
すぐ目の前で鳥取城内が見えていたらしく、しかも、わざと炊飯の匂いを鳥取城へ向けていたとか。すぐそばに本陣を置くって、ほんと嫌がらせだな。
今度こそ次回は桜が満開の時期に来たいですね。
そして、秀吉が本陣を置いた山へも行きたいですね。
(終)