4.ジョージア 2022 / Day4: Georgian Villages (37.6km)
4日目。
今日はジョージアの村々を渡り歩く、レース前に配られたコースノートによると、この地域は旧石器時代からの先史時代の人々が暮らしていたとのことだ。考古学の発掘調査では青銅器時代初期の居住跡、武器、道具などが見つかったらしい。
そんな村々を見て回るのが楽しみだ。
8時スタート。
キャンプ地の村を離れて、草原へ入る。
ジョージアののどかな田舎の風景に見惚れながら歩みを進める。
クリスおじさんの後を追いかけるようにスタートしたが、やはりクリスおじさんの歩きは早く、キロ9分台くらい(いや、それより早いかも?)で進んでいるので少しずつ引き離されていく。
それでも、今日は少しだけ歩きのペースが上がったのか、目の前を今までコース上で見かけなかったテントメイトのザンビア人が歩いている。
彼はノルウェーとザンビアのデュアルライフを送っている。ザンビアに来るなら、ビクトリア滝、ザンベジ川クルーズとか色々案内するよと言う。ほんと?お言葉に甘えちゃうわよ。
村に入る。
石造りの建物が長い歴史を感じさせる。
村の中心部に憩いの場みたいな所があり、そこでおじさん達がゲームに興じていた。
これまで村々を渡り歩いていて思ったのだが、村の男性陣、、、暇なの?あのぅ、仕事していますか?って気になってしょうがないんだが、、。
そして、村を抜ける。
今日は草原を歩く、村に入る、草原を歩く、、の繰り返しだ。
このレースは毎日草原、丘、村をずっと渡り歩いているわけだが、実は初日は1,616m地点から、2日目は1,500m地点、3日目は1,950m地点、そして今日は1,809m地点からスタートしている。
不思議と高度を感じさせない。
途中、ぼこぼこした砂利道を外れ、草原の中に入っていくと、チェックポイントらしきテントが見えるが、そこからドンドコドンドコと太鼓の音が聞こえてきる。この太鼓の音は、ゴール地点でスタッフが叩いている太鼓の音色と同じだ。
そのテントに辿り着くと、スタッフが太鼓を叩いていた。そして、既に何人かの選手がいて、ザックを下ろして寛いでいる。
「ここがゴールよ。これからマイクロバスで避難所に行くわよ。」とスタッフ。
ん?あれ?なんか私、英語を聞き間違えたかしら?ここで終わりって言ってる?
「そうよ、え、何?もっと走りたいの?なら、走ってきてもいいわよ。」
おおおおおおーっ。ほんとにここが4日目のゴールなんだ。
泥で汚すなよと言わんばかりに座席をビニールで覆いまくったマイクロバスに乗って運ばれてきたのが、村の集会所のような避難所だ。
テント毎にエリアを分けて、みんなで雑魚寝だ。
なんでも今夜から天気が崩れて、荒天になるらしいから避難することになったと。おおー、今回はいい仕事してますね。
この避難所で話題沸騰となったのはトイレ。
トイレから戻ってきた人達にトイレはどうだったか聞くと、みんな、急に顔つきが暗くなり、微妙なリアクションをするのだ。今回のレースは、地面に穴ほって板のせただけのトイレなのに、それよりも酷いトイレが存在するの??
そして、その時がやってきた。そう、トイレに行く用事ができたのだ。行ってみて納得した。
お、、おぅ、、、。
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●第4ステージ
[開催]2022年6月22日(水)
[距離]37.6km
[スタート] 現地時間 8:00