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2.南極(The Last Desert)2022 / Day2: Damoy Island


この日のスタートも午後から。

午前中は、Jougla Islandへ上陸を試みようとしたけれども、クルーズ船のスタッフがゴムボートで様子見に出かけたら、島へのアクセスが厳しいってことで上陸中止となる。

が、クルーズ船のスタッフがその近くにあるイギリス基地、Port Lockroyに連絡を取り、基地のスタッフが船にやってきて現地での生活について講義してくれていたらしいのだが、私、これを聞き逃してしまった…(涙)

このPort Lockroyには、世界最南端の郵便局「ペンギン郵便局」があり、上陸はできないがハガキを出しておいてあげるよってことで、船内のショップは切手を買い求める人で長蛇の列になっているところだけ目撃した。

長蛇の列に並んでまでハガキを出すのはなあと思っていたところに、なんとパスポートに南極のスタンプが押せるっていうではありませんか。
Port Lockroyには上陸していないんだけど、まいっか、記念記念。

これは嬉しい。


* * *


レースは16時頃にスタートし、22時までの6時間で、約2kmの周回コースである。
白夜なので22時でも外は明るい。

スタート直前にレースディレクターのMaryから今から重要な話をするから、レナはこれをちゃんと他の日本人参加者に通訳しなさいよ、と圧をかけられる。
(以降、伝書鳩扱いしてこき使われる。)


吹雪予報が出ているので、吹雪で視界不良になった場合はすぐ近くのマーキング(ピンクの雪が入った袋)まで移動し待機すること、マーキングが見えない場合はその場で待機することが伝えられた。

実際は、吹雪になることはなく、南極特有の強い日差し、曇ったり、小雪、風が出てきたり、寒かったり、暑かったりと、気温の変化が激しいステージだった。


昨日の反省を踏まえ、
・邪魔だったストックは持参せず。
・ゲーター装着せず。(ファスナー壊れて邪魔)
・レイヤリングは、上はベースレイヤー(モンベルジオライン)、ミッドレイヤー(カレンジのフリース)、アウター(ファイントラックのエバーブレス)の3枚に、下は前日と変わらず、モンベルのジオラインの上にパンツを着た。
・ゴーグルは曇ったら拭きにくいので、いつも使っているランニング用のサングラスに変更。



周回コースは2kmとはいえ、昨日よりは高低差はなく、比較的楽なコースだったが、気温の変化が暑くなったり、寒くなったりと激しかった。
ここでようやくベンチレーション(通風)を行い、体温調整を行うことを覚えたw

アウターのシェルのポケットを開閉し、手袋を着脱することで、暑さによるオーバーヒート、寒さによる冷えを防ぐことができた。



この日の上陸地であるDamoy Islandはとにかく絶景だった。昨日は余裕がなく、下ばかり見て歩いていたけれども、今日は景色を楽しむ余裕ができた。


また、この日はコースから少し外れた丘の上に可愛らしいギャラリーがいた。

Photo Credit: Racing The Planet


ペンギンの大群が丘の上から「こいつら何やってんだ?」みたいな感じで私たちを見下ろしていたのだ。勇気あるペンギンはお腹でスライディングしながら、私たちのそばまでやってきていて、このスライディングしている様子が可愛くて仕方がなかった。


22時まで6時間走り続けるのかと思いきや、やはり5時間ちょっと経った頃、21時過ぎに終了の旨が伝えられる。

ガーミン止めるの忘れた


この日はまあまあいい感じで走れたのではないかと自画自賛する。


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