大好きな祖母が亡くなった。
昨日大好きな大好きな祖母が亡くなった。
こんなことを言うのは少し不謹慎だが
4人の祖父母の中で一番大好きだったし
一番可愛がってくれた。
一番身近な人の死だった。
脳に腫瘍があったものの手術を拒み
自然に寿命が尽きることを選んだ祖母は
私や家族にお別れの時間をくれたようだった。
小さい頃からよく祖母の家に泊まりに行っていた。
朝はいつもマロンマロンという菓子パンと
カフェオレが出た。
北海道チーズケーキも同様によく出た。
おやつにはまるごとバナナをよく買ってくれた。
私がテストを受ける時、大学受験の時は
毎回祈ってくれた。
お金はなかったけど
いつもご飯行こうと言ってご馳走してくれた。
(のちに知ったけど私達とご飯行くために
弟に借金をしていたみたい)
いつも私たち孫の成長を喜んでくれた。
孫の私たちよりも元気でエネルギーに満ち溢れてた祖母は、自信がみなぎっていたし、若々しかった。
可愛いおばあちゃんというよりは
かっこよかった。
うつ病で病んでた私よりも元気だった。
そんな祖母が脳の腫瘍により
段々と老いていく姿を見るのは辛かった。
自分の体が思うように動かないことにたいし
周りに迷惑かけるからって
弱音を吐く姿にもみた。
目が見えなくなるからと
私たちと同居を始めたのは今から2年前。
母父祖母わたしの構図だったが
祖母以外仕事をしていたため
常にドタバタで一緒にのんびりと過ごすということがあまりできなかった。
今でも後悔していることが一つある。
休みの日の昼ごはんどき。
祖母は2階にいる私に向かって
階段の下から大きな声で
「〇〇ちゃーん!一緒にご飯食べよぉ〜!
ばぁばご馳走するからぁー」と。
しかしその時の私は仕事で気を使い土日は
その反動で部屋にこもっていたため
正直だるかった。
返事も適当に返してた。
まだお腹空いてなーいとか
そんな程度に返していた。
それを聞いていた父が
「お母さん、勘弁してください。
〇〇を休ませてあげてください」と。
祖母を止めに入るのだ。
その声が聞こえ、流石に可哀想と思い
下に降りると、祖母はまた
「〇〇ちゃん、一緒にご飯を食べよう」と言ってきた。
私は内心、食べたくなかったが
そこまで言うならと渋々食べたのだと思う。
何を食べたのか、どれくらいいっしょに食べたのか詳しいところは覚えてないけれど
私といっしょに食べたいと声をかけてくれた
祖母の気持ちを蔑ろにしてしまった
後悔は、今なお私の胸を締め付ける。
おばあちゃん、ごめんね。。
もっといっしょにご飯食べてお話ししたかったよね。
仕事のストレスとかで、適当に返事したりして
ごめんね。
あとは、〇〇が欲しい、買ってきてと
よくお使いを頼まれた。
でも祖母の言葉で何かカチンときた私は
キレた態度をとってしまっていた。
あんなにも大好きなばぁばで
そんな態度をとったことなかったのに
私の仕事が忙しいタイミングと
祖母の老いが重なり、ぶっきらぼうな態度をとってしまった。
やっぱり亡くなってから思うのは
あの時もっと優しくしておけばよかった
と思うことだけである。
人は悪いことの方ばかり覚えてるっていうけど
ほんとだね。
その心残りがあるからか、
家族の中で私がずっと泣いていた。
周りは気を張ってるからまだ泣けないと
言っていたけど
間違いなく、泣く人は後悔がある人だと思った。
祖母の老いはどんどん進行し、
目は見えなくなり、せん妄が激しくなり
歩けなくなっていた。
まさに介護が必要な状態だった。
母もフルタイムでがっつり仕事していたため
介護に時間を費やせる人がちゃんといなかった。
それが理由でよく喧嘩した。
その声も祖母には聞こえていたと思う。
祖母の動画を見直していたとき、
祖母が
もうお母さんにも迷惑かけるから困る、、
人間って弱いねぇと
弱音を吐いている動画があった。
なんとしても役に立たないとと
言っている祖母。
だからか、よく笑わせようとおちゃらけたり
冗談を言ったりしていた。
祖母なりに自分ができる精一杯のことをしていたのだと思う。
しかし、この頃から祖母は笑わなくなったし
寂しそうな表情ばかりしていた。
よく窓から外を見て鳥を観察しては
その報告をしてくれた。
私がついその話ばかりだねって言ったら
しょうがないでしょっ
それくらいしか楽しみがないんだからと。
目が見えなくなると本当に楽しみがなくなるのに
私は無神経なことを言ってしまった。
私は仕事やプライベートが充実していて、
あまり祖母の寂しさを汲み取ってあげられなかっと今なら思う。
人間って愚かだ。
一番身近で大切なひとの気持ちにも気づけないなんて。
自分のことで精一杯で周りをちゃんと見えてなかった。
今でも私を呼ぶ声が脳内に残る。
もう一度呼んで欲しい。
やっぱり死は悲しい。
まだまだ前は向けない。
こんな弱い孫を許してね。
もう少しだけ泣かせてください。