なぜうまくいっているのに焦ってしまうのか?

これは僕自身が2〜3年前に陥っていたことなのですが、事業で売上が順調に上がっているにも関わらず、

・「いつ契約が切れるかわからない」
・「今は流れが良いから頑張らないと」
・「この調子がいつまで続くかわからない」

と、謎の不安や心配に常に襲われていました。

別に事業がうまくいっていないわけではありません。

むしろ月80万円〜100万円以上の収益が出ているにも関わらず、なぜか常に「とりあえず不安」という状態。笑

当時は「お金に執着しているからこんな感情になるのかな」とも思いましたが、なんとなくしっくりきませんでした。本当にそうなのか、そして本当にお金への執着が原因で不安なのか……。

そんなふうに自分自身に問いかける日々が続きました。

それから数年経った今、毎月の売上に気持ちを左右されることなく、楽しみながら事業に取り組めています。利益が月30万円の時もあれば200万円を超える時もありますが、感情の起伏はさほどありません。

一体何が変わったのか?

なぜ2〜3年前は売上が上がっているにも関わらず不安だったのに、今は売上が上がっても下がっても気持ちがぶれないのか?

その答えをお伝えします。

結論として、僕がやるべきことは、「勝率が高くリスクに対してリワードが良い選択肢を選び続けること」だけだと気付いたからです。

人は短期的な結果に一喜一憂しがちですが、結果そのものを完全にコントロールすることはできません。

なぜなら、短期的な結果には「運」の要素が強く影響するからです。

商売であれば、お金を払うのは人間であり、どれだけ素晴らしい商品を提供しても、どれだけ完璧な提案をしても、最終的には相手の判断次第。「No」と言われることも当然あるでしょう。

結果自体はコントロールできませんが、自分の意思決定や行動は自分で100%コントロールできます。
過去の僕は、目先の契約や通帳残高など「結果」しか見ていなかったからこそ、常に不安に襲われていました。

現在の僕は、短期的な結果よりも「正しい決断・判断ができたかどうか」に集中しているので、目先の結果にいちいち気持ちが揺れることなく、事業やトレードに取り組めています。

※ここでの「正しい決断・判断」とは、「勝率が高くリスクに対してリワードが良い選択肢を選ぶこと」を指します。

うまくいっているのに不安を感じる人へのアドバイスとして、大数の法則を理解することが大切だと思います。

大数の法則とは、回数を重ねるほどに、結果が本来の平均に近づいていくことです。つまり本物と偽物にくっきり別れるということです。

例えばサッカーを例にすると、天皇杯のような一発勝負の大会では、大学生チームがJ1のプロチームに勝つジャイアントキリングがよく起こります。

これは一発勝負だからこそ起きる現象です。

しかし、もし100回試合をして、総合的な勝敗数で決めるルールであれば、試合を重ねるごとにJ1のプロチームが必ず勝つでしょう(例えば90勝10敗や80勝20敗など)。

つまり、自分が強者であればあるほど、時間をかけていくほど実力が明らかになっていきますし、逆に弱者であればあるほど、時間が経つにつれてその差が浮き彫りになっていくということです。

過去の僕と現在の僕で変わったことは、

・短期的な結果ではなく、意思決定の質に目を向けるようになった
(理由)短期的な結果には運の要素が強く含まれるが、時間が経てば経つほど運の要素が薄れ、実力が明らかになってくるため。

・短期的な結果を追い求めることで長期的にはマイナスになることを理解した
(理由)目先の売上を追いかけることで、時間を無駄にしてしまったり、自分の理想とかけ離れてしまうことがあるため。

このように、物事の見方や解釈が大きく変わったと思います。

短期的にうまくいった=いい判断をした

とは限りませんし、

短期的に結果が出なかった=悪い判断をした

というわけでもありません。

意思決定や判断の質の高さは、1万回、10万回、100万回と繰り返すことで大きな差となって現れてくるものです。

多くの人が短期的な結果に一喜一憂することで、不安や心配に襲われたり、逆に長期的な成功を阻んでしまっていると感じたので、今回このコラムを執筆しました。

ぜひ参考にしてみてください!


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