#6 人に希望を与える試合
2020.02.19
昨日は大好きなアトレティコマドリード対リバプールのチャンピオンズリーグの試合があった。
2ヶ月前から始まる受付のその日に4時間ほどパソコンと格闘して順番を待ちようやくゴール近くで取れたチケットだった。普段の試合のように取れるチケットではなく、特設サイトが設置されている中で順番を根気強く待たなければならなかった。
練習がある火曜だったが、決勝ラウンドを見れる機会もあまり無いので監督に頼んで休ませてもらった。普通に「楽しんできな」って言われる。驚いた。
小さい頃からテレビで聞いていたアンセム(チャンピオンズリーグで必ず流れる聖歌)がスタジアムに大音量で流れた。
自分の語彙力があれば臨場感などが伝わるのかもしれないが、一言で言うと感無量だった。シーズンの調子が悪くてかなり落ち込んでいたものの一気に元気が出た。サッカーには人の心を動かす力があると再確認できただけでもうチケット代はペイしたようなものだ。
試合は3分にサウールがコーナーキックからこぼれたボールを流し込み先制した。
ゴール裏にいた目の前で得点した。目の前でサウールが吠えている。他の選手も自分が決めたかのように喜んでいる。スタジアムが揺れる。観客は狂喜乱舞だった。
隣には知らない人がいたが関係なくめちゃめちゃハグした。
最高の滑り出しからアトレティコは油断することなくいつも通り、いや、いつも以上の強固なブロックを築き豊富な運動量でリバプールに枠内シュートを一本も許さなかった。とてもひと月前に2部Bのチームに普通に敗北したチームとは思えなかった。
惜しいシュートや闘う姿勢を見せるディフェンスに観客のボルテージも一気に跳ね上がった。後ろの人のビールが少し頭にかかったが全く気にならない。
そのまま試合終了、アトレティコらしいウノセロ(1−0)で幕を閉じた。
スタジアムを出てから寝るくらいまで心臓がドキドキしていた。
これがCLの凄さか。本当にすごい。必ず立とう。どういう道を辿っても。
モリモリご飯を食べたり本を読んだりするために使います