少年少女の夢の跡

2週間の間、俺は家に帰らず日本全国を車一つで仲間と周りいろんな街でライブをしてツアーというやつをやった。まだ終わってはないけれど。どこの街も初めて訪れるところで、知らない街だった。けれども知らない街が知ってる街になっていって、知ってる街が愛しい街になっていく感覚は本当に楽しかった。その街その街で、友達ができて、ありがとな、また今度なって別れて、最初に会った街とは別の街で再会できたりする奴なんかもいて、本当に最高だった。友達になったやつに貰ったCDを次の街に行く車内でかける。そいつにすぐ会いたくなる、それの繰り返し。そんな繰り返しで気づいたら俺達は福岡に帰ってた。夜中の3時半くらいだった。2週間車の中で寝たことあります?もう家帰った時の負担のありがたさったやありゃしないんだよなあ。洗濯物を放り出して一目散に布団で眠った。疲れてるけど、疲れてるはずなのにすぐには眠らず、仲間の顔を、思い出しながらしばらく次会った時の妄想を繰り返して眠った。もう朝だったな。そこの道路沿いの電線のカラス達が鳴いてて、ちょっとうるせえなって思いながら眠った。

そういえば、ツアー名、少年少女の夢の跡ツアーって名付けたんだけど、夢の跡って何だよ。夢終わってるみてえじゃないか!とか言われそう。俺には持論があって、夢は叶えるかどうかは別にそこまで大事じゃなくて、叶えるまでの過程のほうがよっぽど大事だと思っている。それを、今回のツアーを1歩目にしたい、足跡みたいにしたい、俺だけじゃなくて、見に来てくれる少年少女にも夢へ踏み出すほんの少しの勇気を与えられたらいいなと思ってこの名前にした。届いてたらいいな、大志なんか抱かなくたっていい、ほんの少しの勇気を。


起きてから、自分なりにこの旅のことを思い返して、次に繋げようと頑張ってみた。(曲を作ろうとしました)まだ完成してないけど、きっといいものにして、次の音源に入れたいな。次はいつになるかな、この街が寒くなる頃には出せたらいいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?