飛行機

昨日の焼肉って文章の続きみたいな感じ。

1月5日16時半、いつもの空港に行く。18時過ぎくらい着。今日はお母さんと弟と3人で空港の中にある色んなラーメン屋さんの中からひとつ選んで入る。やっぱいつも通りどこ入っても、あんま味しないや。寂しさの味はいつも変わらない。ラーメンを10分くらいで食べ終え、荷物検査のレーンに見送りに行く。コロナの影響もあって、いつもは結構並ぶからまた時間も長いけど、今日は人がパラパラと。すぐに弟はレーンに入り、1回だけゲートに引っかかって抜けていった。ゲートを抜けて荷物を背負ったら、1回だけこっちを向いて小さく手を振る。バイバイ、またな。なんで子供の頃、早く大人になって家族の元を離れたいってあんなに思ってたのに、今はこの時間が堪らなく愛おしいのだろう。きっと答えは簡単で難しい。大人になるって難しいもんね。弟は何事もなければまた春に帰ってくる、けどなんか泣いちゃいそうだ。お母さんの前では泣かんと決めているから泣かん。空港には俺達の家族以外にも、同じように見送りに来た家族、恋人、友達がいて、再会の日を迎えた家族、恋人、友達がいる。その色んな想いが渦巻く場所がこの空港って場所だ。俺は前から空港が大好きだ。そんな空気にまじまじと触れることができるから。夢を背負って遠くに行く人。戻れない時の中、何かを必死に掴もうとするのはめちゃくちゃ勇気がいることで、東京行きの飛行機にはそんな夢がたくさん詰まってるような気がする。実際はそんなことはないのかもしれないけど、でもそれでいい。お前も頑張ってる、だから俺も頑張れ。って思えるから。

今まではお兄ちゃんぽいこと全くしてこなかったけど、今度帰ってきたら飯連れていってあげようかな。

飛行機よ、東京まで優しく飛んでゆけ。

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