元アイドルボカロP兼歌い手。「私が歌う理由」
私は小さな頃から歌ったり踊ったりすることが大好きで、テレビの中のアイドルやアニメのキャラクターに憧れを抱いてました。
よく、実家のケーキ屋のショーウィンドウに映る自分を見ながらアイドルの真似事をしていたのを覚えています。
ある程度大人になってから自分の好きなことが出来るようになり、私はアイドルを始めました。
事務所にも所属せず個人で事務所を作り、自分がしたかったことを制限されずに思い切りする場所を作りました。
ファンの皆様にも恵まれ、おかげで、とても楽しい充実した活動をすることが出来ました。
夢が叶った瞬間でした。
初めのうちは、ただただ歌って踊ること、それに反応をくれる人がいたことで満足していたのですが、自分で歌詞を書くようになってから、考え方が変わりました。
存在意義を考え始めたのです。
一生懸命歌詞に綴った想いを聞いてくれる人にきちんと届けたいと。そう思いました。
私が色んな曲に元気づけられたように、私もまたそういう事ができる人になりたいと。
言葉には言霊が宿っていると私は信じていて、それはきっと人の心に届くんじゃないかなと思っていました。
ステージはいつも生物で、その時その時の一瞬に歌やパフォーマンスの全てをかけていました。
そんなに活動を大切にしていたのに、
アイドルを引退した理由…
それは、激務や闘病など、色んなことが重なり、自分の思うように歌が歌えずパフォーマンスが出来なくなったからでした。
自分の納得の出来ないステージには立てない。
そう思ったからです。
それから、歌を歌わない日々は続き、大好きだった歌を歌えなくなっていきました。
届けたい気持ちだけを残しながら…
ボカロPになってから、色んな曲を初音ミクちゃんに歌ってもらって、私の中の届けたい気持ちは少しずつ満たされていきました。
歌えない私の代わりにミクちゃんが歌ってくれました。
これは感動的な出来事となりました。
ボカロP活動をしていく中で、コードの勉強の為に弾き語りの練習をしてみたり、なんとなく歌うことに前向きになってきました。
そんな中での、歌い手活動の開始。
きっかけは、仲良しのボカロPさんの曲を歌ったところからでした。
その時はあまり上手く歌えなくて、申し訳ないなと思ったりしていました。
やっぱり、ちゃんと歌えてないじゃないかと、、。
しかし、久しぶりに歌ってみて、やっぱり私は歌が好きで、伝えたい想いや自分の中にある感情を歌として伝える手段が好きなんだなと再確認しました。
周りの活動者さんの曲に共感したり、感動したり、思いを馳せたり、、音楽活動では色んな曲を聴かせて頂いて、刺激が多い時を過ごしています。
皆様が投稿される曲を聴いて、心がリンクし、震えた時、私はもう一度大好きな歌を歌おうと思いました。
あの時のように、歌えるように、あの時のように気持ちを伝えれるように、、
歌い手の現場はアイドルとは違いステージの上では無いので、目の前にファンの方がいる訳ではありません。
ネットの上では、声と歌だけの表現になるので、より沢山の気持ちを乗せないと届きません。(私の主観です。)
でも、歌いたいと思ったのです。
歌という表現方法で、大切なことを伝えたいと思いました。
私は歌が好きです。音楽が好きです。
いつも聞いてくださる皆様のおかげで、私は歌うことを取り戻すことが出来ました。
周りの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
音楽も届けたくて、歌も届けたくて、、
なんだかわがままな感じではありますが、
今…凄く生きているという実感があります。
これからも思い切り生きていたいので、音楽活動も歌も楽しんで行けたらなと思ってます。
ここまで、長文にお付き合い下さった皆様、そしていつも応援して下さる皆様、ありがとうございます。
何かを伝えれる歌い手になれるように、またゼロから頑張っていくのでよろしくお願いします。
ReN