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T-geneStage「コトの葉」

人は、忘れる生き物。

私自身はどうかというと、人よりちょっとだけ記憶力が良いという自信はあれど、興味のある勉強以外にはあんまり適用されない感じがある、中途半端な感じ、な気がする。
ま、興味のあることに脳みそのリソース割けるのはいい事だなーと思うことにして。

コトの葉、でした。

11日間、18公演、休演日なし、ぶっ通し。
なんかもう、私多分キャストと比べても、客の年齢層の中でも、かなり若い方に入ると思うんですけど、死ぬかと思いました。
何回も何回もめげたし、しょげたし、心折れたし、泣いたし、大変だった。
千穐楽のカテコで、終わった安堵で爆泣きしたくらいには、不安だったし、心配だった。
それは公演自体が中止になることもそうだし、私自身が頑張り抜けるかもそうだし。
半年禁煙してたのに思わずタバコ吸うしかないなと思ってしまうくらい、精神的にダメダメな公演期間ではあったけど、何とか無事に一緒に11日間駆け抜けられて本当によかった。

主演のねおくんとは、推しが6作品8ヶ月ご一緒させて貰ってて、そのラストがこの作品で。
幼なじみの役をいただいて、本当にそれが、彼に似合いの役で。ひょったん本人から「俺からの誕生日プレゼント」と言っていただいたように、本当にいつも頑張ってる彼への、最高のプレゼントで。こんな素敵なプレゼントをくれたひょったんには感謝しかない。

ひょったんの描く作品は、いつも、身近にはないかもしれないけど、この世界のどこかには、こんな物語が本当にあるんだろうな。って思えるくらい、普通の人達が、普通に生活をしてる中で巻き起こってく物語だなあと思うんだけど。
今回は特に、本当にいつかあるかもしれないというか。若年性アルツハイマーは中々ないかもしれないけど、アルツハイマー、認知症、ってのは多分この先長く生きてたら近しい人がかかる病気ではあると思うし、向き合わなきゃいけない、事実になっていくと思うし。だからこそ、心に響く物語なんだなあって思う。

別に病気じゃなくてもね、記憶って、なくなるものだと思うの。
もちろんね、引き出しにしまってあるだけで、何かきっかけがあればきっと取り出せるんだけど。
だって、20年前の記憶なんてないもん。保育園の頃の記憶が鮮明にあるかと言われたら、ないもん。

でも、いくつか覚えてる景色はある。

4歳になる時に、母方の親戚でハワイに行って。おじいちゃんおばあちゃんはビジネスクラスで、私たち家族はエコノミーで、おじさんおばさん夫婦は関空からで。
おじいちゃんのビジネスクラスに遊びに行ったら、肘掛からテレビと机が出てきて、おじいちゃんの膝の上に乗せてもらって、ちょっとだけおじいちゃんの機内食を分けてもらったの。
その時の写真とか、映像とか、多分あんまり残ってないんだけど、私の1番古い記憶はそこ。
私はおじいちゃんが大好きで、おじいちゃんも私のことを本当に愛してくれていて。そういう、あったかい記憶って、幾つになっても、病気になっても、きっと覚えてるんじゃないかなって。私はそう思う。

お父さんが、私が小学校を卒業するくらいまで、離れて暮らす父方のおじいちゃんとか親戚たちに向けて、私の写真を使った自作HPを作ってくれてて。
たまにそれを見返すと、今はもう亡くなったおじいちゃんとか、もう会わなくなって久しい保育園の時のお友達とか、色んな人が写真の中にいて。
写真って、色んな思い出をくれるんだなって思うんだよね。忘れてたあの時の思い出とか、どんなことを思ったとか、どんな会話をした、とか。

写真ってすごいなあって思う。
私もカメラやるようになってから尚更思うんだけど、お友達の色んな表情切り取ったり、風景を切り取ったり、推しキャラ撮ったり、その時に私がいいな、好きだなと思った物を残せるのがとっても嬉しいし楽しい。
まだまだ下手だけど、そのへたぴーな写真も、いつか見返した時に懐かしくなるんだと思う。



推しさんとよくチェキを撮る。
ツーチェキは久しぶりだったけど、接触多めになってくれた人なので、嬉しくなって、よく撮る。そりゃあたくさん撮る。

もちろん接触してお話するのも楽しい。いや、それが1番楽しい。この公演期間も沢山お話して、たくさん思い出が出来た。
でも、それと同じくらい、写真が残るのが嬉しい。
思い出は記憶だから、いつか引き出しに仕舞われちゃうけど、チェキを見れば、あ!この時こんな話したなー。こんなふうに思ったなー。色んな思い出が蘇る。

初めてツーチェキを撮ったのがちょうど1年くらい前で。あの時は緊張して全然喋れなくて。お互いに敬語だったし、1年後にお互いにタメ口でこんなドしょーもないこと言い合って笑い合ってるなんて、想像もできなかった。
ずっと、初恋の人みたいな扱いなのかなって思ってた。
今やもう、どうしようもないくらい素を出せる友達みたいな人になりました。
1年前の自分にまだその人に執着してるよって言ってもは?って言われそう。
そのくらい私の歴代推しの中で異彩を放ってる人ではあるんですけど。

でもね、この人の、努力しか取り柄がないところが私は大好きで、尊敬してる。
私は割と天から与えられたものがあるタイプなので、基本的にあまり努力をしなくても色々と叶えてきてるタイプなんだけど、その分努力が出来ない人だから、血のにじむ様な努力をし続けられるこの人が本当にすごいなと思うし、格好いいなと思う。

そんなふうに思ってるよって、恥ずかしくて言わないんですけど。

ずっと走ってきてるから、ちょっとだけでも休んで。

また来週会えるのは嬉しいけど、いい加減休んで貰えませんかね。金貯めさせろ。


そんなこんなで、公演の感想はミリしかありませんでした。タイトル変えろよ。

この11日間の思い出を大切に仕舞っておきたいと思います。

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