あわになりたい

観劇をしてきた。

劇団アレン座さんの「アジール街に集う子たち」

1年くらい前の私が見たらきっと、私も泡になっていた。今の私も、もう1回見たらきっと泡になる。

死ぬのは怖い、だけど、ふわふわ、ずっと、死んでるのか生きてるのか、分からないまま生きてるくらいなら死んでしまいたい。
そんなふうに思う時もある。

私はずっとふわふわ浮いてて、じぶんがいるべき場所を見つけられてなくて、社会には中々適合できなくて、

適合できてないからこうして文字を書くことで適合しようとしていて。

1年前の私。

じぶんが社会不適合で、周りのことを全然考えられなくて、周りを怒らせてしまって、全部じぶんのせいで、飛び降りたい衝動に駆られた。

日付はとうにかわっていた。グループLINEで責め立てられた。そんなこと、やってきたヤツらはきっともう忘れてる。

深夜3時を回った頃、「お疲れ様です。」

たった一言、グループLINEが入った。

それを見て、私は1人だけの部屋で、1人で大泣きして、飛び降りるのをやめた。

私に向けてのLINEじゃなかったのかもしれない。

でも救われた。

救ってくれた子は、台本を覚えるのに必死だっただけだと言う。そう言って、ちょっとだけ照れくさそうに笑う。

セカイには色んな人がいて、

そのセカイに私もいて、

みんな、がいて。

私は、みんな、にはなれなくて。

じゃあ私は、みんな、じゃなくて、私になるしかなくて。

1年経って思う。

あの時間、全部青春で、一生忘れられない瞬間で、一生忘れたくない瞬間。

輝いてないし、キラキラしてないし、思い返しただけで頭痛くなるくらい、嫌いな時間だけど、それでも、大好きなんだ。

そんなことを思い出しながら泣いた。

ほたるちゃんは、きっと、すこしまえのわたし。

アレンの皆さん、出演者の皆さん、スタッフの皆さん、作演の鈴木さん、あの空間の1人になれて幸せでした。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?