シタチノ「タンピングランマー」
楽しかったな〜!!!
そう思える公演期間がかなり久しぶりだったので、単純なまでにそう思う。だって、楽しかったから。ほんと、楽しかった。それ以外の感想が正直あんまり浮かばない。でも、それっていい事だと思うんだ〜。だって、楽しくなかったら楽しかった!!!ってならないもん。
前説のように、開演10分前に、俳優養成所のスタッフ役の役者から、諸注意も兼ねた世界観説明のような、なんというか、なんとも言えない、導入が入る。この時点でもう、楽しい。めっちゃ掴まれた。開演5分前くらいに、物語の主人公、真面目にコツコツタイプの中野くんが入ってくる。一緒に行った友達が「5分前入り、真面目だね」って言ってた。私もそう思う。私は不真面目だったから、アップの時間を考えてレッスンに行ったことがあまりない。←え
レッスン前、思い思いの時間を過ごしてるレッスン生の姿が本当に懐かしい。友達と喋ってる人もいれば、ぼっちで集中してる人もいれば様々。そこは人それぞれだし、日によるよね。懐かしいなと眺めながら、私はどう過ごしてたかな〜って思ってた。
先生が来て、レッスンが始まる。外郎売もメソッド演技もなんか懐かしい。この作品だと怒りの感情だったけど、私は涙を流す、ってことをやった記憶がすごく残ってる。自分の少し前、もう蓋をしてる悔しかった記憶を取り出して、そこにあった感情を取り出してみる授業。中学に行けなくなった頃の記憶を取り出したような気がする。
最近よく、芝居を芝居で表現する作品に出会う。私自身が役者をやってた経験があるから、こういうジャンルって、もうなんか、見てるだけで懐かしいし恥ずかしいし、トラウマ出てきて泣けてきたりもするし。でもなんか、単純に、楽しかったな〜、あの頃。って思ってる自分がいて。トラウマはあるんだけど、戻れるかと言われたら戻るとは言わないんだけど、それでもやっぱり、あの時代は青春だったなあ〜って思う。懐かしい、というにはまだ早いけど、良い2年間だったなってちゃんと思える。
全体に映像業界の話で、実際に撮影現場の場面も描かれるんだけど、ストーリーが動くのは、喫煙所。それこそ私が受けた授業で、病院の話なのに、病室とか診察室とかじゃなくて、病院の屋上で話が進んでいく作品の話を聞いたことがあったんだけど、それに近しいものを感じて、これかあ!と。なんか嬉しくなった。勝手に。なんでって感じだけど。
私自身が元喫煙者だから、なんか分かるなあ。ってちょっと思ったりなんかして。私のわがまま、喫煙所にいた照明チームの先生に頼みに行ったなあとか。映像収録をお願いするために、映像チームの研究室行ったらいなくて、喫煙所まで探しに行ったなあとか。凹んでダメだあってなった時に、喫煙所にいた先生のところに行って話聞いてもらったなあとか。当時は頻繁には吸ってなかったけど、友達に1本貰ってよく咳き込んでた。
そんな思い出が蘇ってきて、なんか不思議な気持ちになって、そんでもって、楽しかった〜!!!
犬組と猿組と、一部がWキャストで。なんか違うもの見てるみたいだった。比べる必要はないと思うから別に比べる気は一切ないんだけど、並べた時になんか、違う作品みたいだなあ……って。
同じ脚本、同じ役のままの人の方が多いのに、なんでこうも違うんだろうなあ〜。これが芝居の面白いところ、だろうなあ。ほんとに面白かった。これ2パターン見れたのは、マジで楽しいの大きい要因だと思うし、ガッツリ楽しませてもらった。反対チームの時、別の役やってるのもいいよね。それもまたイキイキしてたりして、そういうの見るのも楽しくて。あー、芝居ってほんとにいいなあ。好きだなあ。
はるなちゃんのお芝居を見るのは3作品目で。知らないはるなちゃんばっかりなんだけど、こうやって知ってるはるなちゃんが増えるのが嬉しいし幸せ。すごい人のおたくになったな〜って思うし、マジほんと、すげーって。シタチノすげーし、若松春奈すげーし。マジですげー出会いしたなって心の底から思ってるし、幸せに思う。
常々言ってるけど、私は本当に演劇が好きで。もちろん推しのことは大好きだけど、大元は演劇が好きな人なので、こうやって素敵な作品に出会うことが出来て、本当に幸せ。まじですげーよ。
1010の稽古場が劇場だったんだけど、なんかそれも面白かったね。稽古場って空間って、なんか特別じゃないですか。よろしくお願いします!ってちょっとお辞儀して入る場じゃないですか。正座して先生を待って、いらっしゃったらご挨拶して、今日もよろしくお願いいたします。って始まるところ。終わる時もまた正座して、ありがとうございました。って終わって、出る時も少し会釈して出るところ。そんな、稽古場って空間が私は好きで。
私も普段稽古してる場所で本番やった事何回かあるんだけど、不思議と緊張しなかったのをよく覚えてる。まあ普段からあんまり緊張するタイプではないんだけど、特にあの時は全然緊張しなくて。それってやっぱり、稽古場、だったからなんだろうなあ。
そんな稽古場に、セット組んであって、客席も組んであって。セットは転換が1回もなくて、暗転もなくて、効果音は鳴っても音楽は鳴らなくて、知らない演劇だった。
知らない、わけじゃないと思うんだけど。
あー、演劇見てんなーーーって思える作品が好きなので、もうほんと、楽しかったな〜!!!
結局それに尽きる訳でして。
楽しかったです。
人生色々あるけどね、どうせなら、私は楽しく生きたい。ただそれだけ。
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