レイヴァーの法則
ファッションの流行についての法則だが、概ね、流行と言われるものが流行る時に言われる事や、リヴァイバルが起こる時ってのは、確かにこういうモノの言われ方をするのだろうなというのはよく分かる。
私の先の記事、流行の曲線 と合わせて見ると、何となく分かるのではないかと思う。
下品(Indecent) 流行の10年前
恥知らず(Shameless) 流行の5年前
型破りな(Outré/Daring) 流行の1年前
格好良い(Smart)'流行時'
野暮ったい(Dowdy) 流行の1年後
醜い(Hideous) 流行の10年後
馬鹿げた(Ridiculous) 流行の20年後
面白い(Amusing) 流行の30年後
趣のある(Quaint) 流行の50年後
魅力的な(Charming) 流行の70年後
ロマンティックな(Romantic) 流行の100年後
美しい(Beautiful) 流行の150年後
レイヴァーの法則ではこうなっているが、これは現在の流行を見ていると、些かそぐわない、と見えるかもしれない。だが、これはもともとファッションの流行であり、ファッションや建築といった物質による具体化を伴う流行は、具体化して伝播するまでの速度にどうしても時間差を生じるからのように思う。物質化を伴う流行においては、この法則は、まだまだ生きているようにも思うのだ。
音楽のような抽象的な情報だけが行きかう媒体、20年目にリヴァイヴァルが行われているような気がしている。これは音楽のような情報だけが高速に行き来しているような、抽象的なメディアでの流行に顕著な現象のような気がする。
情報だけが抽象的に行き来している流行は、「流行は反要素を繰り返す」という形が特に見えやすいと思う。