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証券外務員1種2種の試験概要!!受験資格、試験範囲、出題形式、合格率など
受験資格
1種:特になし
2種:特になし
試験日時
証券外務員試験に関しては、基本的には試験日時は決まっておりません(団体申込等は別です)。
日本証券業協会から委託された「プロメトリック」という会社のホームページから試験日時を予約し、試験会場のパソコンを利用して試験問題を解いていくというスタイルです。
ちなみに余談ですが、当日は顔写真付きの証明書で本人確認が行われます。公的な身分証明書等がないと受験できませんので、必ず持参して下さい。ちなみに私は、受験当時大学生で健康保険証以外の身分証明書を持っておらず、受験日に試験会場へ行ったら、受験を拒否されたという悲しい事件がありました(もちろん、試験料も帰ってきませんでした泣)。
みなさんも、気をつけて下さいね。
試験範囲、内容
〔法令・諸規則〕
・ 金融商品取引法及び関係法令
・ 金融商品の勧誘・販売に関係する法律
・ 協会定款・諸規則
・ 取引所定款・諸規則
〔商品業務〕
・ 株式業務
・ 債券業務
・ 投資信託及び投資法人に関する業務
※ 「投資信託及び投資法人に関する法律」が含まれます。
・ 付随業務
・ デリバティブ取引(一種外務員資格試験のみ)
〔関連科目〕
・ 証券市場の基礎知識
・ 株式会社概論
・ 経済・金融・財政の常識
・ 財務諸表と企業分析
・ 証券税制
・ セールス業務
参考:http://www.jsda.or.jp/katsudou/open/shiken.html
1種試験と2種試験の違いは、単純に試験範囲だけです。1種試験=2種試験の範囲+デリバティブ(先物取引、信用取引、オプション取引など)となっています。問題の難易度に関しては全く差が存在しないため、1種試験対策では2種試験の参考書を利用し、デリバティブの部分だけ異なる参考書・問題集を購入するという感じです。
感覚としては、2種範囲は完全に暗記系試験、1種範囲(デリバティブ)は暗記50%:計算50%という感じです。計算問題は四則計算レベルなので出題スタイルさえ把握してしまえば簡単ですが、数字を見ると卒倒してしまう系の方にとっては、結構鬼門かもしれません。
出題形式
1種:○×問題70問(1問2点)、五肢選択問題30問(1問10点)
2種:○×問題50問(1問2点)、五肢選択問題20問(1問10点)
パソコンを利用した資格試験ということもあり、全て選択形式の問題となっています。
試験時間
1種:160分
2種:120分
問題の難易度もそこまで高くありませんし選択問題ですので、基本的には試験時間が結構余ると思います。私は最初から1種試験を受験しましたが、見直しを含めて1時間程度で解き終わった記憶があります。
問題の解答漏れや問題文の誤読などを数回行っても十分に時間が余ると思いますし、試験の特徴として、考えて解ける問題ではない(=知っていれば解けるし、知らなければ解けない)ので、問題ないと判断した後は退席しても良いと思います。
受験料金
1種:10,323円(税込)
2種:10,323円(税込)
合格点
1種:308点以上/440点(得点率70%以上)
2種:210点以上/300点(得点率70%以上)
受験者、合格率
証券会社、銀行、生保、損保など、金融系サラリーマン(特に、営業職や総合職の方)であれば、かなりの確率で受験することになりますので、受験者数は結構多いです。実際、受験者の約80%は金融系サラリーマンですし、特に最近は内定中や新入社員に取得させる傾向が強まっています。
合格率は上記の通りで、1種試験は大体40〜45%程度、2種試験は大体50〜55%程度で安定しています。
実際に受験した感想としては、試験難易度はそこまで高くないので、もっと合格率は高くても良いのかなと思います。合格率が低いのは、試験費用の負担が会社持ちということもあり、それほど勉強せずに試験に臨む受験者が多いからでしょうね(この推測は、恐らく正しいです)。
試験の特徴としては、暗記が占める割合が高いので、資格試験対策を怠ると全く解答できないというタイプの試験です。舐めてかからずに、十分に対策をして試験に臨むようにしましょう。