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合格率が10%以下!?簿記2級の難しさと 不合格者が持つ4つの特徴
日本では、最もメジャーな資格試験の一つである日商簿記。
「潰しが効きそう」
「持っておいた方が良さそう」
「税理士への足がかりにしたい」
「就職に有利そう」 等々、様々な理由から受験される訳ですが合格率は決して高くありません。
直近の平均値は20%前後となっており、10%を切る試験回すら発生しています。
では、不合格になる人には、どんな特徴があるのでしょうか?
今回は、簿記2級に独学で満点合格した筆者が4つの観点から解説します!
今回は、4つの観点から解説していきたいと思います。
不合格者の4つの特徴
不合格となる受験者の特徴は、以下の4つです。
スケジューリングが不十分
問題演習の習熟度が低い
総合演習が不十分(初めまして)
全ての問題を解こうとする
では、個別にみていきたいと思います。
1.スケジューリングが不十分
簿記2級の試験範囲は、商業簿記と工業簿記に分かれます。
ですので、
(1)テキストを読む
(2)問題演習をする
(3)過去問演習をする
という工程をそれぞれ行う必要があります。
にもかかわらず、不十分なスケジュール管理によって、試験の2週間前に工業簿記に着手、と言った事態が発生しがちです。
簿記2級の試験範囲は結構広いので、勉強計画を立てた時の見立てが甘いと、すぐに遅れが発生してしまいます。
2.問題演習の習熟度が低い
簿記2級の試験時間は90分ですが、問題量に対しては、結構かなり短いです。正直、あまり考える時間はありませんが、不合格者はここで時間を使ってしまっています。
これは、普段の問題演習や復習の際に、「この問題はもう解ける、大丈夫」と考えるハードルが低く、問題演習の習熟度が低いまま本番を迎えているためです。
普段の問題演習においては、問題を見た瞬間に解けるレベルになっている必要がありますが、不合格者はこれが不十分であるケースがとても多いです。
3.総合演習が不十分
簿記試験では、ある取引に対する、正しい「仕訳」をすること、それを積み重ねた合計残高試算表や決算書を作ることが目標となっています。
ここで不合格者に多い傾向が、「個別の仕訳の勉強はしたが、元帳や決算書の形式では演習をしていない」というパターンです。
つまり、普段の勉強においては、試験で出題される形式では全く勉強せず、試験当日にほぼ初見の問題形式で解くという事態が発生してしまっています。総合演習形式の問題の解答は手間ですがしっかりと対策しておく必要があります。
4.全ての問題を解こうとする
簿記試験において、特に総合問題の完答はかなり難しいです。にもかかわらず、不合格者は、全ての問題を解こうとして、問題を大問順や設問順に解こうとする人が多いです。
この場合、特定の問題に対して時間を使いすぎてしまうので、問題の後半に時間が回せず大問を丸々落としてしまったりと、大失点の原因になります。
簿記試験で重要なのは、解ける問題を探しいかに部分点をかき集めるか、です。普段から、解く問題、捨てる問題に濃淡をつけるような、時間を意識した実践演習を行う必要があるのです。
以上、簿記2級の難しさと不合格者の4つの特徴でした。
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