3-4 未知の領域から得る「原形物ボウ」は智恵の源泉と点で結合している!
この世界は、人々の思考によって、急速に物質化されて、一見するととても豊かになったかのようではある。しかし、それを手放しで喜んでいいかと言うと、それは、とてもそうではないと、誰しもが感じていることでもある。
この世界に生み出した思考物は、人を無力化して、その作られた世界に閉じ込めつつある。この閉塞的な世界から、ますます抜けられなくなりつつある。
自らの思考が、自らを縛っているとは!解き放つことが容易でない、物質世界、それを変化させるのは何か?時の経過を待ち風化を待つしかないのだろうか。思考の構築物は、時間の限定と空間の限定とを用いて作る、人の優れた能力であるが、それを思考以前に逆転回させるのもまた、人間の思考である。
しかし、思考した瞬間に、物は作られてしまうのだから、思考から離れることができれば、非物質化もまた可能となるはずである。
「ボウ」として命名された、非物質思考抽出によって得られた、無形の物体、それは、人の作り過ぎた過去の遺物を、大胆に変化させる、中和物質である。この発見の経緯と取り出し方については、これまでのところを見返していただくとして、ここでは、「ボウ」が別空間と一点によって結合しているということ、エネルギー的には、反転させる還元化に優れたエネルギーを送り込むことについて、触れておきたいと思う。
「ボウ」が見えない理由、その入手が容易でない理由、そして、人の物質化思考を手放すことの困難さ、これらが人の無力化に寄与していること、物質化の上ではその解決を見出すことが困難であること、このままでは作り出した物質に飲み込まれてしまうという危険性、こうした背景が起こってしまった人類の思考最重視、経験主義という考え、それらで過去を作り上げてきた。
人は自分というものの存在を取り戻し、思考でない世界を、様々なしばり、特に時間や空間を決定し動かしている物質化の嵐を抜けること、そこに目を向けていく必要がある。
「ボウ」という非思考の一点を知り、その向こうの空間からエッセンスをキャッチして、現実世界に投じていくことで、様々な改善を促して、未知なる「扉」による新しい今を作る。我々にいったい何が為し得るのかを追求する時が来た。
次回からは、この「ボウ」の具体的な使い方について、解説していこうと思う。