3-7 融合とは。物質の第三層域の交換。「ボウ」が「バウ」に与える変容は無限定。
まったく無目的な、非物質「ボウ」が、我々の周囲に散乱している。目的も意図もない。ただ存在している非物体である。言語的に「存在する非物質」は意味を持たないけれども、認識の世界の住人である人類には、他に説明する手段が見当たらない。
なぜなら、我々は、意識側に有限的に存在していると思い込み、その意味では、なんとも不自由な世界観を強いられている。
ここに端を発する苦悩によって、我々の自由な霊性は七転八倒を繰り返し、やっと手に入れた肉体の中で我慢するしか方法がない、囚われの身となっている。しかも、この「過去の鳥」は、その身を失っても決して思考や意識の外へは出られず、生死輪廻を繰り返す運命まで与えられて、身動きが取れないのだ。
この「扉」の向こう側について説く意味は、この呪縛からの解放にある。どのようにして意識が物質化を促し、意識の世界に有るものと、無限定にあるものとの、機能的な違いについて、理解を深め、有るものと無いものとを自在に使いこなすことで、過去への移動、未来への変容をもたらす、時空間の融合の手法を学ぶのである。
幸いなことに、貴方には、この手段を取り戻す能力がある。その方法は、無いものへのアクセスであり、「ボウ」のキャッチである。無形質、無目的、無意図、すべてが不存在する存在ということが、まったく理解し得ない世界から、少しだけ離脱して見ることである。
意識が作った「バウ」の物質化を溶かし変容させる「ボウ」は、貴方の目の前にある。本当に目の前にあるのだ。無いものが有るという、何ともおかしな表現をお許しいただきたい。
どんな過去も変容させることができる「ボウ」。物質という存在を変化させる、第四層そして更にその先の第五層に連なる「ボウ」は、間もなく貴方がたが手にする、特殊で無い能力の開花となるはずである。