go!go!vanillas Lab.TOUR 2024-2025 11/27 at Zepp Haneda

事務所を独立し、レーベルも変わってから初のツアー。

「Lab.」というアルバムを引っ提げた今回のツアーは、「Laboratory」(実験室)と「LOVE」(愛)がテーマとなった、会場のセットとセットリストであった。

アルバムの曲が10曲であることから察せるように、新旧織り交ぜたワンマンだからこそ出来るセットリストであった。

ステージ中央の上には、丸いバルーンの様なものがあり、そこに地球の画像が投影されていた。
Flowers TOURの花を思い出させるような演出であり、どう使われるのかとても楽しみであった。

19時を少し回った頃、開場BGMが大きくなると共に、青色のライトが光り、もうライブが始まっているのか?と思わせるほどに、演出がされていた。
同じレーベルメイトのヒゲダンも、ライブが始まる直前にマイ・ケミカル・ロマンスの「Welcome to the Black Parade」が同じようにして流れる。
これから先バニラズも、このやり方が定着していくのであろうと考えるだけで、感慨深い。

そしてライトが消え、
SE Lab.
アルバム一曲目のインスト曲である。
ついこの間行われた両国国技館でのライブでは、はける時に使われていた。続きはツアーで。その言葉通り、Lab.から幕をあけた。
そしてメンバーが登場し、 

1曲目 HIBITANTAN
アルバムの曲順通りの流れ。今回のアルバムの中でも、かなり好きな一曲である。
「クリエイション泣かせの キラー」
SNSやAIに惑わされやすい現代に向けて歌った一曲。私自身も、SNSでの書き込みや今現代の音楽チャートへの偏見はある。TikTok等が流行った現代において、こんなにも簡単に曲が聞ける世の中であるのに、音楽チャートは変わらない。人それぞれまだ出会ったことのない曲が多くあると思う。簡単に聴けるからこそ、色んな曲を聴いて欲しいと思う。そうすればきっと、まだ出会ったことのないとてつもなく大好きな曲に出会えると思う。
この曲から少し脱線したが、バニラズに出会えたことはとてもよかった。

2曲目 ヒンキーディンキーパーティークルー
アルバム「DREAMS」で再録をした一曲。
ど頭はやっぱりこう来なくっちゃね。
進太郎さんのギターリフを1秒でも聴いたらもう頭のネジは外れちゃう。
それくらい楽しませてくれる一曲。

3曲目 デッドマンズチェイス
こちらも新録された一曲でもあり、定番曲である。
プリティの滑舌の悪い煽りも見所の一つである。
これこそバニラズの強さを表す一曲。
メンバー全員が歌えて、曲が書けるバンドはとても珍しいと思う。
サポートの淳がソロでキーボードを落としていたのも思い出だ。

4曲目 Super Star Child
自分は勝手にSSCと略している一曲。
バニラズにしては珍しい英詞を取り入れていて、バニラズの新境地でもある一曲だと思う。
牧さんの弾き語りから始まるアレンジはまさに実験的であった。

ここでMCを挟み、

5曲目 T R A P !
ここで進太郎曲の登場。
自分自身、バニラズで好きな曲は進太郎曲が多い。
その中でもTRAP!もまた実験的な曲調であると思う。
「心底ハッピーを」
進太郎からの愛を受け取った。

6曲目 カウンターアクション
ここでこの曲が来るとは。
進太郎曲からそのまま進太郎煽りへ。
定番曲ではあるが、やはり生で聴くとアドレナリンが出る。

7曲目 one shot kill
バニラズ史上最も攻撃力の高い一曲。
ツーステも踏める。
DREAMSの幕張2日目でダイバーが出ていたのも印象的だった。
上のバルーンにスコープの柄が映し出される演出はとてもよかった。

8曲目 クロスロオオオード
進太郎のギターソロからイントロへ。
ファンもメンバーも体力を全部持って行ってやるぞ!と言わんばかりに攻めた曲順であった。
「おいらギターは天下一」
その歌詞の通りです。

ここでMCを挟み、

9曲目 Persona
ダークな曲調でありつつも、ポップなダンスチューン。
タンバリンを持ちながら歌う姿は、リアム・ギャラガーそのものであった。

10曲目 倫敦
彼らが愛してやまないロンドンの歌。
次にやる曲がロンドンで録られたものであるため、ここに来るのも納得である。
バニラズの中でも上位に好きな一曲な為、とても嬉しかった。
雨の演出がとても印象的であった。

11曲目 SHAKE
世界一難しいコール&レスポンス。
バックドロップに映し出される「SHAKE」の文字の演出は圧倒されるものであった。

MCを挟み、

12曲目 12:25
やるのが久しぶりなこの曲。
久しぶりすぎてなのか、トラウマがあるかなのか少し歌詞を間違えていたのもライブの醍醐味である。
日常を歌った曲でもあり、後のMCでもあったがクリスマスをイメージした曲でもあるこの曲は、Lab.ツアーにおいてとても似合う一曲であった。

MCを挟み、

13曲目 平安
DREAMS幕張2日目の最後に発表された一曲。
「君も渦中の人」
平安、来来来、Personaと今年発表された曲はかなり攻撃力が高い。

14曲目 来来来
クラップさせる気のない曲。
歌に合わせて歌詞が表示される演出はとてもかっこよかった。

15曲目 エマ
突然聴き馴染みのあるイントロが流れ一瞬焦ったが、今回から曲の入りを変えるためのものであった。
コロナ禍で「EMA」の振りができたが、今はもう声が出せる。
「1,2,3」の掛け声に戻る歴史的瞬間に立ち会えて嬉しかった。

16曲目 平成ペイン
ここから畳み掛けるかのように定番曲で盛り上げていく。
平成ペインの合唱も今では当たり前に出来るようになった。
コロナ禍を経て、お客さんも全力で楽しんでいるのが伝わった。

17曲目 おはようカルチャー 
Flowersツアーで久しぶりに合唱できた時のことを思い出した。
こんなに幸せな気持ちになれる曲はないだろう。

MCを挟み、

18曲目 Leyline
これからのバニラズを象徴する一曲になるに違いないと思う一曲。
バラードだが、バンドサウンドでしっかり戦う姿勢がとても大好きだ。

ここでメンバーがはけ、いつものおはカルコールが始まる。

そしてメンバーが登場し、

(en)
19曲目 コンビニエンスラブ
題名にラブが入っている曲は他にもあるが、ここでコンビニエンスラブ。
新曲の中でも1番やる回数が少ないが、これもワンマンだから聴ける曲であると思う。

20曲目 Moonshine
最後はやはりこの曲で。
「死ぬまでやろう」
あなた達が続ける限り、着いていきます。

歌唱力も演奏力も何倍にも強くなった気がした今回のツアーの初日。
曲の繋ぎも最高で、ここから更に色んな曲をやりながら、実験的にセットリストが変わっていくのだろう。
このツアーの最後の方には3度目の武道館が待っている。
今回のアルバムはバランスの良いアルバムであった。
これからさらに研究所で作られた曲が世に出ていくと思うと、バニラズの今後がとても楽しみだ。
どうか無事に最後までツアーが完走しますように。
幸せな空間をありがとう。

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