見出し画像

滑らか(すべらか)と滑らか(なめらか)という日本語

菊池亜希子さんのマッシュを読み返していると大好きだという豆大福を”すべらか”と表現していた。ほう、”すべらか”とな。高校生の頃「滑らか」を「すべらか」と読んで笑われていた野球部がいた。これは間違いではないのか、菊池さんをあのお調子者の野球部と同じようにクラスの笑い者にしてはいかんと思ったが、どうやら日本語として「すべらか」もあるらしい。失敬。

「なめらか」と「すべらか」のちがい。うーん、わからない。きっとグーグル兄やんが「なめらかとすべらかのちがいはこうだグー」とすぐ教えてくれるだろうが俺は調べないぞ。なんとなく考えることにした。

「なめらか」と「すべらか」には何かしらのちがいがあるのだろう。きっと豆大福大好きな菊池さんはそのちがいを知った上で『この豆大福はすべらかだわ…』とあえてすべらかと表現してるに違いない。あゝアッコさんさすがです。

2つのちがいのヒントは「豆大福はすべらか」ということだろう。もはやグーグル兄やん離れした俺にはこれしか情報がない。あとは音のイメージだけが頼り。「すべらか」はなんとなく「サラサラしてる、粉」というイメージ。豆大福もサラサラしてるし。一方、「なめらか」はよく聞く気がする。”なめらかなのどごし”とか”なめらかな舌触り”とか、「ツルツルしていて涼しげ、生」なイメージ。

これらを一言でまとめると、すべらかは「さらっと」、なめらかは「ツルッと」な気がする。幼稚園の頃必死で作った泥だんごは「すべらか」、河原で拾った小石は「なめらか」。もっと言うと、お風呂あがりに天花粉を付けると「すべらか」、付けないと「なめらか」。うん。これだ。しっくりくる。

自分の中で結論が出たのであとでグーグル兄やんに聞いてみようと思う。きっと間違ってる。「全然ちがうグー」とか言ってくる。けど俺は「ちゃうで兄やん分かってないわ、天花粉ついてるかどうかやで」と言ってドヤってやりたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?